2017 Fiscal Year Annual Research Report
間葉系幹細胞から線維芽細胞への分化における主要制御因子の探索
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15J06086
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 拓弥 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 転写因子 / 細胞分化 |
Outline of Annual Research Achievements |
egr2とtbx2の発現抑制でGFP陽性細胞への分化抑制及びコラーゲンの発現低下が確認できたため、これらの遺伝子の過剰発現を行ない、GFP陽性細胞への分化及びコラーゲン産生への影響を確認した。過剰発現細胞はpMY-IRES-LNGFRベクターを用いて作製したレトロウイルスにより作製した。 egr2の遺伝子の発現が上昇していることをRT-PCRにより確認した結果、コントロールと比較して培養の前後どちらにおいてもegr2の発現は50倍以上上昇していた。egr2過剰発現によるGFP陽性細胞への分化を確認するため、フローサイトメトリーを用いて解析したが、コントロールと比較してGFP陽性細胞の細胞数に変化はみられなかった。GFPの発現をRT-PCRによりmRNAレベルでも検証したが、発現上昇は確認できなかった。次に、egr2の過剰発現によるコラーゲンの発現への影響をRT-PCR及びハイドロキシプロリンアッセイを用いて解析した。RT-PCRの結果、egr2過剰発現細胞とコントロール細胞の間に差は見られなかった。ハイドロキシプロリンアッセイによるコラーゲン定量を行ったが、コラーゲン量にも変化はみられなかった。 平成27年度に行ったマイクロアレイ解析の結果を再解析したところ、サイトカイン誘導によりcol15a1の発現が顕著に上昇していた。そこで、培養後のerg2過剰発現細胞におけるcol15の発現をRT-PCR及びhorseradish peroxidase (HRP)標識抗col15抗体による免疫組織染色により確認した。RT-PCRの結果、コントロールと比較してcol15の発現が顕著に上昇していた。HRPを用いた免疫組織染色でもコントロールと比較してcol15の発現が上昇していた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)