2017 Fiscal Year Annual Research Report
miR-192とmiR-215の腸管恒常性維持における役割の解析
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15J06509
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
PAREEK SIDDHIKA 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | epithelial cells / mucosal immunology / micro RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
miR-215は正常大腸組織に比べ、大腸がん組織において発現が低下することが報告されている。定常状態のマウス組織においてmiR-215は、小腸、大腸、盲腸の上皮細胞において高発現することを明らかにした。また、SPFマウスの上皮細胞に比べ、腸内細菌を有しない無菌マウスの上皮細胞において、miR-215の発現が低下することが示された。miR-215の腸管腫瘍制御における役割を明らかにするため、欠損マウスを作成したのち、大腸と小腸にポリープを自然発症するApcMinマウスと交配した。生後15週齢のmiR215+/-ApcMin/+マウスとmiR-215-/-ApcMin/+マウスにおける大腸および小腸の腫瘍の数・サイズを解析した。その結果、小腸における腫瘍の数およびサイズに差はない一方、miR-215欠損により大腸における腫瘍数の増加およびサイズの増大が示された。 miR-192は、SPFマウスおよび無菌マウスの大腸上皮細胞に高発現することが明らかとなった。そこで、野生型およびmiR-192欠損マウスに2%デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)を投与し、DSS誘導性大腸炎に対する感受性を解析した。その結果、miR-192欠損マウスがDSS誘導性大腸炎に対し高感受性を示すことが明らかとなった。また、野生型およびmiR-192欠損マウスの大腸上皮細胞を用いたRNA-seq解析の結果、miR-192欠損細胞において、抗菌ペプチド(Reg1, Reg3b, Reg3g)や上皮細胞の恒常性維持に関与することが報告されているNod2の発現が顕著に上昇していることが示された。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)