2016 Fiscal Year Annual Research Report
生体親和性に優れた光応答性ポリイオンコンプレックスベシクルの創出
Project/Area Number |
15J07540
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
中井 啓太 兵庫県立大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
|
Keywords | 界面活性剤 / ベシクル / 包接錯体 / 生体適合性 / アゾベンゼン / 光応答性 / 高分子反応 / RAFT |
Outline of Annual Research Achievements |
研究者は、シクロデキストリン(CD)から解離後の電荷を持つアゾベンゼン(Azo)含有界面活性剤と反対電荷を持つ高分子電解質ブロックと生体適合性ポリマーブロックからなるジブロック共重合体がどのように相互作用するか確かめた。モデルとしてCTABとPMPCとアニオン性のPAMPSからなるアニオン性ジブロック共重合体(PMPCm-b-PAMPSn (PmAn))を用いてPMPCとPAMPSの重合度がCTABとの混合で形成されるコンプレックスの会合挙動に与える影響を調査した。混合するPmAnの重合度によってPMPCで覆われたベシクルとミセルを形成した。 ポリアクリル酸(PAA)に高分子反応でCDを導入した。PAAをRAFT重合で合成し、凍結乾燥でPAA146を回収した。1H NMRスペクトルのPAA主鎖のピークと連鎖移動剤末端のフェニル基のピークの積分強度比から重合度は146だった。ゲル濾過クロマトグラフィー(GPC)測定からPAA146の分子量分布(Mw/Mn)は1.10と狭かったため構造は制御された。PAA146とEDA-CDを水に溶解し、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを加えて室温で24時間撹拌した。反応溶液を水に対して透析して凍結乾燥でP(AA/CD90)146を回収した。高分子反応後のMw/Mnは1.27と狭かった。1H NMR測定でCDユニットの導入量を確認すると90だった。P(AA/CD90)146にカルボン酸を末端に有するAzo-COOHを用いた。CDを側鎖結合したアニオン性ポリマーとAzo-COOHとの包接挙動を調べる前に、低分子のCDとAzo-COOHが包接可能かUVスペクトルのAzo由来の吸収ピークのシフトで確認した。またUV光照射でAzo/CDが解離することをUVスペクトルの吸収ピークのシフトで確認した。
|
Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)