2017 Fiscal Year Annual Research Report
ゴルジ体によるER exit site捕捉の分子機構
Project/Area Number |
15J07657
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高木 純平 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | 小胞輸送 / 小胞体 / ゴルジ体 / COPII / ER exit site / シロイヌナズナ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は,原形質流動に乗って植物細胞中を素早く動き回っているオルガネラへの効率的な物質輸送の仕組みを明らかにすることであり,小胞体からゴルジ体への物質輸送を担うCOPII小胞の形成部位であるER exit site (ERES)とゴルジ体に着目して研究を進めてきた.これまでにERESとゴルジ体についての顕微鏡観察から,ERESには,ゴルジ体と隣接しているERESとゴルジ体とは独立なERESの2種類が存在し,ERESはこれらの2つの状態をサイクルしていることを見出した.2種類のERESのいずれからCOPII小胞の出芽が起きるのかを明らかにするために,COPIIコートタンパク質を可視化し観察を行ったが,これまでのところCOPII小胞出芽の瞬間を捉えるには至っていない.しかしながら,ERESマーカーとCOPIIコートタンパク質の局在比較を行ったところ,ERESマーカーとは独立なCOPIIコートタンパク質のシグナルは見られなかったことから,独立なERESからCOPII小胞が出芽している可能性は低いと考えられる.過去のスクリーニングで得た機能未知の因子に着目し解析を進めたところ,この因子が小胞体膜状に局在しながら,ゴルジ体を取り囲むような局在を示す,つまり小胞体とゴルジ体の境界に局在することが明らかになった.この因子が小胞体―ゴルジ体間の効率的な物質輸送に関与していることは示唆されているものの,どのような役割を担っているのか,特にERESの捕捉に直接関与するかどうかについては今後詳細に解析していく必要がある.
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)