2015 Fiscal Year Annual Research Report
複数の2次元情報を記録・表示する次世代新規ボリュームディスプレイの研究
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15J07684
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
平山 竜士 千葉大学, 工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | フォトクロミック材料 / ボリュームディスプレイ / 指向性画像表示 / 量子ドット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では3次元アンビグラムを応用した,次世代情報伝達システムの開発を行なっている.これは,複数の人へと同時に,それぞれ独立した情報を提供できるシステムである. これまで,ボリュームディスプレイで表示する立体像は先行研究で開発された画像記録アルゴリズムによって設計されていた.しかし,このアルゴリズムでは,記録・表示される画像の画質が劣化してしまい,表示できる画像枚数には制限があった.そこで,反復計算による画質改善アルゴリズムを新たに考案し,定量的および定性的な評価を行った.3Dクリスタル加工技術を用いた試作では4枚の画像を記録・表示することに成功した.これらの成果の一部を映像情報メディア学会年次大会,SIGGRAPH Asia 2015で発表し,さらにまとめたものを国際光学会の論文誌Optics Expressで発表した. 上述の研究では,立体像を表示させるデバイスとしては3Dクリスタルを用いた.一方で,より高精細・高解像度のフルカラー画像を表示させるため,光で制御するボリュームディスプレイの開発を行なっている.前年度に,量子ドットという発光材料を画素とする光制御ボリュームディスプレイの開発に成功し,今年度はCC3DMR 2015,秋季応物講演会で成果発表を行った.材料開発を行っている研究者との議論の結果,フォトクロミック材料という光によって発色状態を制御可能な材料に新たな可能性を見出した. フォトクロミック材料を用いた「動画化」を実現可能な新たな光制御ボリュームディスプレイ方式を提案した.単色のフォトクロミック材料を用いた実験によって,任意の位置での発色制御原理を実験的に示し(OPJ 2015)さらに,複数種類のフォトクロミック材料を用いた実験によって,フルカラー化の実現可能性を示すことに成功した(春季応物講演会).これらについてまとめた成果は現在,論文誌に投稿中である.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(13 results)