2015 Fiscal Year Annual Research Report
メディシナルフラワーを素材として用いた抗老化作用性成分の探索研究
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15J07730
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Research Institution | Kyoto Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
松本 崇宏 京都薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | メディシナルフラワー研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 金針花における新規生体機能性成分の探索 ススキノキ科植物ワスレグサ花部は金針花と呼ばれ,東南アジアでは食用に用いられており,沖縄では睡眠を改善する作用があると伝承されている.これまでにステロイドサポニンなどが単離,報告されている一方で,高極性アミノ酸誘導体に関する報告例は少ない.そこで,高極性成分を重点的に探索し,これまでに 3 種の新規アルカロイド hemerocallisamine I-III を単離,構造決定している. 本年度においては,さらなる含有成分の探索を行うことで,新たに 4 種の新規成分 hemerocallisamine IV-VII を単離,構造決定するとともに,ヌクレオシド類を含む 7 種の既知成分を同定した.得られた成分を用いて,様々な抗老化作用性の評価を行ったところ,ヌクレオシド類に有意な PC12 細胞における神経分化促進様作用が見られた.加えて,ラクタム構造を有するアルカロイド類が Aβ凝集抑制作用を示すことが明らかとなった.
2. メディシナルフラワー含有成分のメラニン生成抑制作用 我々の研究グループではこれまでに,タイ伝承薬物であるタイ産イランイランノキ (Cananga odorata) 花部および蓮花,蓮葉 (Nelnbo nucifera, 花部,葉部) において含有成分の探索を行ってきた.今年度,2 種の植物からの単離,含有成分の誘導化,および合成的手法により得られた化合物において,マウスメラノーマ由来 B16 melanoma 4A5 細胞におけるメラニン生成抑制作用の検討を行った.その結果,セスキテルペン,モノテルペン,アポルフィン型アルカロイド,およびイソキノリン型アルカロイドのそれぞれにおいて,有意な抑制作用が認められ,構造活性相関に関する新たな知見がえられた.
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] γ-Lactam alkaloids from the flower buds of daylily2016
Author(s)
Takahiro Matsumoto, Seikou Nakamura, Souichi Nakashima, Tomoe Ohta, Mamiko Yano, Junichiro Tsujihata, Junko Tsukioka, Keiko Ogawa, Masashi Fukaya, Masayuki Yoshikawa, and Hisashi Matsuda
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Journal Title
journal of natural medicines
Volume: 未定
Pages: 未定
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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