2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15J07763
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Research Institution | Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
木佐森 慶一 国立研究開発法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | 中性子多体系 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 二重荷電交換反応による4中性子系共鳴状態実験のPhysical Review Letters紙に論文を投稿した。非常に注目度の高い記事として、Editors’ Suggestion(注目記事)に選出された。またこの成果について国際学会で発表を行い、フランスの理論グループの研究者などと議論を行い、本研究課題の理論的側面について議論を行い、実験と理論の両面から本研究課題が進められる基礎ができた。また、次に述べる超重水素7Hの崩壊による4中性子系の研究の研究課題のマシンタイムが採択される上で非常に重要な要素となった。 2. 超重水素7Hの崩壊による4中性子系の研究の課題を提案し、全日程グレードAで採択された。純中性子物質の物性研究の開拓として、4中性子系の共鳴状態のエネルギーと幅を高精度で決定すること、さらに異なる核反応で4中性子系を大量に生成して、前述の実験結果と相補的な理解を得ることが非常に重要である。そこで、純安定な超重水素7Hを陽子ノックアウト反応で大量に生成し、崩壊した粒子をすべて検出することにより、これまで得られたことがない4中性子系のすべての情報を得る実験を提案した。約140 keVという高いエネルギー分解能を維持しながら、実験デザインの詳細をモンテカルロシミュレーション等を用いて計算し、これらを実験提案書としてまとめて提出した。 3. 中性子検出器群の統合テストとテスト実験を行った。上記の実験デザインの考察により、当初予定していた陽子ノックアウト反応のための実験セットアップの購入は行わず、中性子検出器群の開発を行った。本研究の遂行に必要不可欠な多中性子検出器群を用いるためには、2つの独立な中性子検出器の読み出しシステムを統合するがあり、これを行った。同検出器群の責任者として実験を行い、正しく動作していることを確かめた。
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Research Progress Status |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Research Products
(3 results)