2015 Fiscal Year Annual Research Report
エリートアスリートのメンタルトレーニングに関する精神生理学的研究
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15J08114
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
笹塲 育子 立命館大学, スポーツ健康科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Keywords | Sport Psychology / Mental Training / Elite Athletes |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、段階的に定性的・定量的双方向の分析アプローチからメンタルトレーニングの効果を立証することを目的とし、実験や調査を進めてきた。 平成27年度は、定性的なアプローチによるアスリートの内省データ収集の為、被験者の練習拠点にてインタビュー調査を予定通り実施することができた。また、定性的なアプローチによる生理的なデータ収集についても並行して予定通り、実験が実施された。 すべてのデータ分析も終了しており、11月に開催された国際学会:International Congress on Sport Sciences Research and Technology Supportにてポスター発表を行った。また、3月に開催された国際学会:Annual Scientific Meeting of Association for Applied Psychophysiology and Biofeedbackにおいてもポスター発表を行った。さらに、国内学会では、7月に開催されたバイオフィードバック学会学術総会で口頭発表を行った。 これらの学会発表を経てまとめられた研究成果は、「Support technology in sport psychology career transition of elite athletes - Role of mental training- 」として、International Congress on Sport Sciences Research and Technology Support (11月) にshort paperとして掲載され、また「多面的指標を用いた競技場面での集中状態からみるメンタルトレーニングの効果」として、バイオフィードバック研究に2016年4月に論文掲載が決定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
フィールドワークである為、アスリートの状態に合わせて細かい実験シュケジュールの変更は生じたが、計画された調査、実験はすべて終了することができた。 研究実績で触れたように最終的には国際学会発表2回、国内学会発表1回、英語論文1編、日本語論文1編にまとめることができた。以上のことから、当初の計画以上に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、本研究を含めた博士論文の執筆にとりかかっている為、28年度は引き続き学会等での成果発表、及び論文投稿を進めていきたい。 また、本研究の最終成果としてアスリートのリオオリンピック出場が決定している為、引き続き定性的なアプローチによるアスリートの内省データ収集を被験者の練習拠点にてインタビュー調査により実施する。
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