2017 Fiscal Year Annual Research Report
マラリアの病態形成における宿主因子MRPの役割に関する研究
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15J08617
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
溝渕 悠代 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | 肝障害 / マラリア / マクロファージ / myeloid-related protein / DAMPs |
Outline of Annual Research Achievements |
MRP14-KOマウスにおいて細胞あたりのMRP8発現が抑制されていたことから、細胞内MRP14はMRP8を細胞内に維持する機能を持つことが示唆された。また、LPS刺激において、MRP14-KOマウスの骨髄球ではWTよりも有意に高いTNFa誘導が認められたことから、細胞内MRP14はBMCsにおけるTLR4シグナルを調節する機能を持つことが示唆された。LPS刺激において、KOマウスの肝臓でも炎症性サイトカインレベルがWTと同等に維持されていたことの背景には、この骨髄球の反応亢進が関与すると考えられる。低濃度のMRP14やLPSでpre-treatmentされた単球は、その後高濃度のMRP14やLPSで刺激した時にサイトカイン産生促進が減弱するという報告がある。WTマウスでは骨髄において低濃度のMRP14が恒常的に分泌されており、それによってTLR4が刺激されていると考えられる。MRP14-KOマウスではBMCのTLR4が恒常的に刺激を受けないため、高濃度のTLR4アゴニストの刺激が強く入ってくると、WTよりも過剰な反応が起こり、サイトカイン産生は亢進されると考えられる。以上のことから、細胞内MRP14の欠損によって骨髄細胞がより炎症反応に応答性を増すことが示唆された。そして、このことがLPS刺激時にMRP14-KO BALB/cマウスでもWTと同程度の炎症性サイトカイン発現が維持されていた一因と考えられた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)