2015 Fiscal Year Annual Research Report
地球と系外地球型惑星の大気形成過程及びマントルと大気の化学的共進化の理論的研究
Project/Area Number |
15J09448
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
黒川 宏之 東京工業大学, 地球生命研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | 系外惑星 / 火星 / 大気 / 表層水 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実施計画に従い、惑星の内部構造と大気進化を記述する理論モデルを作成した。この理論モデルを用い、火星大気および火星の水の進化に関する理論的研究、系外惑星大気に関する理論的研究を行った。 火星に関する研究では、火星は約41億年前の時点において、約0.5気圧以上の大気を保持していたことを突き止めた。また、火星の古海洋の水のうち、僅かな量の水が大気散逸によって失われ、残りの大部分は地下氷として残っていることを突き止めた。 系外惑星に関する研究では、惑星内部の組成不均質が引き起こす二重拡散型層対流について、従来考えられていた冷却収縮の遅れの効果は限定的であることを突き止めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実施計画に従い、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施計画に従い、惑星の大気形成と表層進化に関する理論モデルを作成し、惑星大気の多様性の起源について研究を行う。
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Research Products
(12 results)