2015 Fiscal Year Annual Research Report
超分子リビング重合に基づく革新的超分子ポリマーの開発とその応用
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15J10660
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
KANG JIHEONG 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Keywords | supramolecular chemistry / polymerization |
Outline of Annual Research Achievements |
コラニュレンからなるお椀状分子を用いることで、側鎖のアミド基に速度論的に分子内水素結合を形成させ、自発的な超分子重合を抑制することに成功した。そこに、適切にデザインした開始剤を加える事で、世界ではじめて超分子連鎖重合の実現に成功した。 加えて、この超分子重合を工夫することで、開始剤の不斉情報をモノマーに転写することに成功した。さらに超分子ポリマーの特性をいかし、この不斉情報をより多くのモノマーに転写し、言い換えれば不斉情報を増幅する系の開発に取り組んだ。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた以上の研究成果を出し、研究成果がハイインパクトジャーナルに受理された。毎日真摯に研究に取り組み、現在複数の論文への投稿を準備している。また研究室のミーティングでは積極的に発言をし、リーダーシップをしっかりと示している。後輩の学生の面倒もよくみ、まさにお手本のような学生である という評価を担当教員の方からいただいている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、1つ当たりの開始剤の情報が1017のモノマーの不斉情報に増幅される系の開発に成功している。この系をさらに発展させ、近いうちに論文に投稿する準備を進めている。
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Research Products
(5 results)