2017 Fiscal Year Annual Research Report
Consideration on the color design that effectively allows identification of medicine by intuition at the time of a disaster -Verification through color psychological research-
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15K00710
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
石崎 真紀子 兵庫医療大学, 薬学部, 研究員 (20623979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 初男 兵庫医療大学, 薬学部, 教授 (00229311)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 色彩連想 / 薬剤設計 / ユニバーサルデザイン / 安全安心 / 記憶 / 災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
150名の被験者のデータから、薬剤が効く身体部位を表す12言語、薬剤の効き方を表す12言語、病名を表す13言語に対して色票を同定すべく、SPSSを用い分散分析した。 その結果、①同定される色票が単独である言語、②同定される色票が複数ある言語、③同定される色票が無い言語に分かれた。①「脳」は、v2(PCCS表色系ビビッドトーンの赤)が他の色票に対して有意確率0.1%もしくは5%で同定された。これは、「脳」から「鮮やかな赤」が連想されることを示す。同様に「心臓」は、他のすべての色票に対し有意確率0.1%で「赤」が連想された。「胃腸」はlt2(ライトトーンの赤)が同定され、ほか「肝臓」「鼻」「目」でも単独の色票が有意な差で同定された。薬の効き方の言語では「さらさらになる」、病名を表す言語では「頻尿」「がん」の言語で単独の色票が同定された。②「肺」は第1にlt18、第2にv18と、複数の色票が他の色票より有意に同定された。他の身体部位の言語の「皮膚」「泌尿器」「口・舌」、効き方の言語の「すっきりする」「鎮まる」「潤う」「早く効く」「強く効く」「やさしく効く」、病名の言語の「血栓症」「高血圧症」「骨粗しょう症」「うつ病」でも複数の色票が候補に挙がった。③また、どの色票も有意な差で同定されない言語は、身体部位を表す言語の「ホルモン・内分泌系」「関節」、薬の効き方の言語の「ゆっくり効く」「ほぐれる」「おちつく」「整う」「軽くなる」、病名の言語の「肝炎」「アレルギー」「更年期障害」「糖尿病」「リウマチ」「胃潰瘍」「高脂血症」であった。 ②同定される色票が複数ある言語に対して、トーンもしくは色相での同定が、③同定される色票が無い言語は、年齢別で色票同定が可能か、さらに分散分析を行った結果、単独の色票では同定できなかった言語でも、同定が可能であることが明確となった。
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