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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Development of teaching materials on debris disaster in accessible regions

Research Project

Project/Area Number 15K01162
Research InstitutionOsaka Kyoiku University

Principal Investigator

山田 周二  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80295469)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords地理教育 / 土砂災害 / 扇状地
Outline of Annual Research Achievements

土砂災害の危険性がある,小規模な扇状地を対象として,特徴的な土地利用および景観を明らかにすることを目的として,土地利用および石垣に関する調査を行った.
土地利用については,生駒山地西麓,北摂山地南麓,比良山地東麓,養老山地東麓を対象地域として,新旧の地形図を用いて調査した結果,以下のことがあきらかになった.
1)教科書の事例地域である比良山地東麓および養老山地東麓では,地形による土地利用の差が明瞭であった.扇状地では,果樹園,桑畑,林地が広く分布しており,また,集落・市街地は,扇端付近に集中して分布していた.2)生駒山地西麓および北摂山地南麓では,地形による土地利用の違いは,ほとんどみられなかった.扇状地全体に広く水田が分布しており,また,集落・市街地は,扇端に集中することはなく,扇頂や扇央にも分布していた.以上の結果は,小規模な扇状地において,土地利用を基に,扇状地を判読することによっては,土砂災害の危険性を知ることができる,とは限らないことを示す.
つぎに, 石垣については,北摂山地南麓,枚方丘陵西麓,生駒山地西麓において,扇状地あるいは丘陵地と,その周辺の低地とを対象として,石垣の高さと石垣を構成する石の種類を調査した結果,以下のことがあきらかになった.
1)石垣の高さは,地形と関係があり,低地,扇状地,丘陵地の順に高くなる傾向があった.これは,傾斜が急であるほど,平坦地をつくるために必要な石垣は高くなるためであると考えられる.2)石垣を構成する石の種類は,地形によっても異なったが,地域差も大きかった.これは,地形以外にも,石の種類の分布に影響する,何らかの要因があることを示唆する.以上の結果は,扇状地のみに,特徴的な石垣があるわけではないことから,石垣を基に,扇状地であることを認識することは困難であることを示す.

  • Research Products

    (2 results)

All 2017

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 小規模な扇状地とその周辺における土地利用と地形との関係 ―大阪平野周縁部と典型的な地域との比較―2017

    • Author(s)
      山田周二
    • Journal Title

      新地理

      Volume: 65 Pages: 19-32

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 大阪平野周縁部における石垣の分布と地形との関係2017

    • Author(s)
      山田周二
    • Organizer
      日本地理学会2017年秋季学術大会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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