2016 Fiscal Year Research-status Report
タンデム自転車エルゴメータを用いた随意的・受動的運動による呼吸循環応答
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15K01509
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
小野寺 昇 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (50160924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 敬章 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (40343214)
荻田 太 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (50224134)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | タンデム自転車エルゴメータ / タンデム自転車 |
Outline of Annual Research Achievements |
タンデム自転車5時間走行時における前乗りと後乗りのストレス変化を検討した。実験は、「サイクル耐久レース in 岡山国際サーキット2016(岡山県美作市)」にて行った。出場クラスは5時間耐久とした。対象者は、健康な成人男性4名であり、2ペア作成した(Aチーム、Bチーム)。走路は、1周3.7 km(気温:18℃、湿度:40%)であり、3周毎にピットインし、7分間の休憩をとった。測定項目は、心拍数、血圧及び主観的運動強度(RPE)とした。ピット到着時の心拍数(平均値 ± 標準偏差)、RPE及び血圧は、Aチーム:前乗り;93 ± 5bpm、14 ± 2、161/97 ± 45/33mmHg、後乗り;133 ± 28bpm、17 ± 2、165/50 ± 79/33mmHg、Bチーム:前乗り;170 ± 5bpm、16 ± 1、158/85 ± 54/28mmHg、後乗り;163 ± 9bpm、15 ± 1、167/84 ± 66/33mmHgであった。これらのことから、タンデム自転車走行時における前乗りと後乗りにかかる負荷は、必ずしも前乗り優位ではないことが明らかになった。 Passive movementの運動負荷に対する呼吸循環機能の評価の実験を行った。指標として、心拍数と酸素摂取量を用いた。対象者は、健康な成人男性1名であった。測定を3回行った。心拍数(1回目:104bpm、2回目:108bpm、3回目:105bpm)、酸素摂取量(1回目:8.4ml/kg/min、2回目: 9.3ml/kg/min、3回目: 8.4ml/kg/min)であった。全ての測定において、運動負荷に伴い増加した。このことから、passive movementにおいても呼吸循環機能が増加することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
近赤外線分光法装置を購入し、ペダリング動作における随意的・受動的運動時の酸素摂取量及び筋血流量の差異についての実験を進行中である。そのため、平成29年度の計画に向けて、研究機器、対象者および験者の確保など、研究遂行上問題なく進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
片脚ペダリング時の酸素摂取量及び筋血流量の定量および片脚ペダリング時の静脈還流量の定量を検討する予定である。研究方法は、運動負荷に対する呼吸循環機能の評価を行う。指標として心拍数、酸素摂取量、血圧腹部大静脈横断面積、筋血流量を用いる。passive movementの評価は、踏力計を用いて行う。
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Causes of Carryover |
次年度実施予定の片脚ペダリング時の酸素摂取量及び筋血流量の定量および片脚ペダリング時の静脈還流量の定量の際の対象者増員のため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度実施予定の片脚ペダリング時の酸素摂取量及び筋血流量の定量および片脚ペダリング時の静脈還流量の定量の際の対象者への謝金に使用予定である。同時に、研究成果の国際学会での発表及び学術誌での研究成果の公表を行うこととする。
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