2017 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of the effect of drug education supplement and drug abuse prevention by using Drug Letters and Consultation Pharmacies at junior high school and high school
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15K01649
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Research Institution | Hokuriku University |
Principal Investigator |
大柳 賀津夫 北陸大学, 薬学部, 准教授 (20362014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 良 金沢大学, 薬学系, 教授 (20293368)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 医薬品教育 / 薬物乱用防止 / ドラッグレター / 相談薬局 / 中学校 / 高等学校 / 家庭内教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
DL配布および相談薬局設定の有用性検証に向け、平成29年3月に実施したアンケートを解析した。 DL配布および相談薬局設定は、学校側や相談薬局にとって負担は少なく、運用面は問題なかった。 高校1年生ではDL配布後、DLで発信した情報に関する理解度が有意に上昇、また意識が有意に変化した項目が複数あった。さらに中高ともにDLがきっかけで1~2割の家庭で、保護者から生徒への家庭内教育が行われた可能性が考えられた。しかしながら、高校1年生の保護者、中学2,3年生およびその保護者では、DL配布後の理解度、意識・行動の変化に有意差は見られず、DLの効果はほとんどなかった。この原因として、DLは読みやすく平易との回答が中高生徒・保護者ともに3~6割と多かった一方、生徒では「毎月必ず読んでいた」との回答は1割未満、「興味・関心のあるときは読んだ」が2~3割、保護者でも「毎月必ず読んでいた」は約1割にとどまるなど、DLがあまり読まれていなかったためと考えられた。 相談薬局への相談は、中学生および中学生保護者が各1件だった。相談薬局が活用されなかった原因として、薬局は調剤や医薬品等購入目的以外では相談しにくく、生徒等にとり薬剤師は身近な専門家と認識されていないこと等が考えられた。一方、薬局からは相談薬局となったことで「貢献しようという意識が高まった」「中高生の患者さんにも積極的にお話を聞くようになった」等の意見も寄せられ、生徒等に案内されることが意識の向上につながる可能性があることが示唆された。今後の検討課題として、DLが生徒や保護者に読まれ、相談薬局が利用されるために、DLの内容や発信方法の再検討、相談薬局の活用対策等が必要と考えられた。
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Research Products
(1 results)