2016 Fiscal Year Research-status Report
健康スポーツ系大学生の便秘評価と非侵襲性の微細突起の皮膚刺激が便秘に及ぼす影響
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15K01670
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
沢崎 健太 常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (80387935)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星川 秀利 常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (00258948)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 健康スポーツ科学 / ヘルスプロモーション / 便秘 / マイクロコーン / セルフケア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年の厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」によると便秘の有訴者率(人口1000対)は全体では37.8、男女別だと男性26.0・女性48.7となっており、男女で合計400万人以上の人が便秘を訴え、かつ女性は男性の2倍近くの有訴者率を示している。また近年、大学生の多くは生活環境が高校までに比べて著しく変化するなか、運動不足や栄養的に偏った食生活が顕著となり、不規則かつ不健康な生活習慣に陥って、便秘などを引き起こしていることも考えられる。一方,向野らは機能性便秘患者に対して、耳甲介腔への鍼(はり)刺激で便秘が改善することを報告している。また,鍼の刺激方法や刺激箇所により、体性‐自律神経反射を介し、腸管運動に及ぼす効果があると推測されている。しかしながら、鍼による施術は医師とはり師にのみ認められている行為であり、体内に鍼を刺入することから、痛みのイメージ、安全性や衛生面等から利用に慎重になる可能性もある。 これらに対して、Hottaらの研究では,身体に刺入しない非侵襲性の皮膚刺激ツールで自律神経反射を起こし、鍼と同等の効果が得られる可能性を報告している。そこで我々は、この非侵襲性の皮膚刺激ツールに着目し、耳甲介腔への鍼刺激に代替することができれば、誰でも、簡便かつ安全な便秘のセルフケアツールの一手段となり得るのではないかと考えた。 そこで本研究では、誰でも簡単に実施でき、便秘に対する継続しやすいセルフケア方法を提案するために、非侵襲性の皮膚刺激ツールの耳介への刺激が便秘に及ぼす影響を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
事前に日本語版便秘評価尺度(CAS-J:Japanese Version of Constipation Assessment Scale)により抽出された便秘傾向者46名を対象とし、対象者をMicrosoft Excelに発生させた乱数を用いて、微細突起がある皮膚刺激ツールを貼付する突起あり群23名、外見上や素材は全く同じであるが微細突起だけ除去したプラセボ群23名との2群に無作為割付けを行い、比較検討した。測定実施者および皮膚刺激ツールを対象者に配布する者とは別の第3者が、被験者の性別を基に層別無作為割付けを実施した。 測定項目は日本語版便秘評価尺度(以下CAS-J:Japanese Version of Constipation Assessment Scale)、POMS2日本語版 成人用 短縮版(Japanese Translation of Profile of Mood States 2nd Edition-Adult Short)、唾液アミラーゼ活性、体重・体脂肪率、血圧などを介入開始前,1ヵ月後,2ヵ月後の3回測定した。 データの入力作業は終了し、現在は集計作業を行っており、順次データ解析作業に移行する予定でおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では日本語版便秘評価尺度(CAS-J:Japanese Version of Constipation Assessment Scale)による便秘調査および非侵襲性微細突起の皮膚刺激ツールのセルフケア介入研究の解析作業をさらに進め、学会発表と論文発表の準備を進める計画である。 また発表を通して、本研究で使用したマイクロコーンによる新しいヘルスプロモーションとして推進し、スポーツ科学者、コメディカル等との連携を試みたい。
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Causes of Carryover |
学会発表および研究打ち合わせ等に予定が合わず、その分の旅費を使用できなかった。また、役割分担から測定の効率化とデータ入力がスムーズに行うことができたためスケジュールが短縮され、被験者の謝礼、アルバイトの人数と人件費が抑制できた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
早めに予定を調整して、研究打ち合わせや特に海外学会発表での旅費、論文作成に関わる翻訳費用などに積極的に使用したい。
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