2015 Fiscal Year Research-status Report
サルコペニアの予防をめざす:加齢による筋タイプⅡ線維の萎縮防止の分子機構の解明
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15K01735
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
山路 純子 (田代純子) 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 准教授 (40340559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 彩子 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (20298772)
廣島 玲子 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 准教授 (40404777)
森 禎章 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (70268192)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | サルコペニア / ミオシン / 分子生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
ミオシン重鎖の内、特にミオシン重鎖クラスIおよびクラスIIアイソフォームの発現増加について効果的なシグナル因子の探索を目的として検証した。C2C12筋芽細胞の筋管形成誘導開始時に各種薬剤や阻害剤の添加群とコントロールの無添加群に分け、筋分化誘導後のミオシン重鎖クラスIやクラスIIアイソフォームのmRNA発現量をリアルタイムPCR法により解析した。その結果、ミオシン重鎖クラスIの発現においてはカルシニューリン活性化剤による有意な発現増加が示唆されたが、ミオシン重鎖クラスIIアイソフォームの1つであるIIbの発現量においては、カルシニューリン活性化剤添加群にやや発現増加は認められるが、有意差は認められなかった。一方、インターロイキンにおいてはミオシン重鎖クラスIやクラスIIbの有意な発現増加が示され、またC2C12筋芽細胞からのインターロイキン発現はカルシニューリン活性化剤により有意な増加が認められる事から、カルシウムシグナルを介したインターロイキン発現がクラスIIbの発現機序に関わる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度においてはミオシン重鎖のクラスIおよびクラスIIアイソフォームの発現に対する薬剤や阻害剤を用いた分子機序解析を進めてきたが、一部の実験機器の納入の遅延が生じたため、平成27年度に予定をしていたクラスIIアイソフォームに関する一部の解析において遅延が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策として、以下に実験計画を示す。 平成28年度においては、天然化合物を用いたミオシン重鎖アイソフォームの発現増加因子と分子メカニズムの解析、および、平成27年度に予定をしていた一部のクラスIIアイソフォームに関する計画を予定している。ミオシン重鎖増加因子の受容体や下流のシグナル分子に作用する天然化合物が、どのようにミオシン重鎖アイソフォームmRNAの発現増に作用するかを検討する。筋芽培養細胞の筋管形成誘導開始時に、各種天然化合物を添加し培養後、リアルタイムPCRを用いてミオシン重鎖アイソフォームのmRNA発現量を検討する。
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Causes of Carryover |
次年度使用額の150,640円が生じた理由は平成27年度に予定をしていた解析の検討において一部の実験機器の納入の遅れが生じたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額の150,640円については、平成27年度の研究計画に組み込まれていた実験系(推進方策欄)に使用を予定している。内訳は、物品費として100,640円(細胞生物学実験の試薬消耗品・器具類・研究関連消耗品に40,640円、分子生物学実験の試薬消耗品・器具類・研究関連消耗品に40,000円、実験動物やその研究関連消耗品等に20,000円)、その他(印刷費・研究成果投稿料等)として50,000円を予定している。
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Research Products
(3 results)