2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research of the Ogi Nabeshima Han Library : As a Model for the Elucidation and the Analysis of the Cultural Assets of the Erea
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15K02251
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
中尾 友香梨 佐賀大学, 全学教育機構, 准教授 (10441734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 愛子 志學館大学, 人間関係学部, 講師 (20706741)
白石 良夫 佐賀大学, 地域学歴史文化研究センター, 教授 (60137320)
大久保 順子 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (30259791)
土屋 育子 東北大学, 文学研究科, 准教授 (30437800)
沼尻 利通 福岡教育大学, 教育学部, 准教授 (90587635)
亀井 森 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (40509816)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小城鍋島文庫 / 鍋島直能 / 十帖源氏 / 野々口立圃 |
Outline of Annual Research Achievements |
まず、前年度までの研究活動を踏まえて、5月に展示会「地域の文化財群としての小城鍋島藩蔵書」とシンポジウム「肥前鍋島家の文雅」を佐賀大学地域学歴史文化研究センターと共催して、研究成果の一部を地域住民に広く報告した。また、学界に向けての経過報告の一環として、『小城鍋島文庫蔵書解題集(試行版)』(小城鍋島文庫研究会、2017年5月)を発行し、中古文学会、日本近世文学会の春季大会会場にて広く頒布した。 次に、計画どおり、基本的に毎月1回研究会(例会)を開き、小城鍋島文庫蔵『十帖源氏』の本文と書き入れの翻字と輪読を続けた。その成果として、「小城鍋島文庫蔵『十帖源氏』翻刻篇(四)-梅枝巻~竹河巻」(『佐賀大学地域学歴史文化研究センター研究紀要』第12号,2017年6月)を発表し、年度末には研究期間内に翻字・輪読したデータを一冊にまとめて、笠間書院より公刊した。 白石良夫・中尾友香梨編、小城鍋島文庫研究会校訂『佐賀大学附属図書館小城鍋島文庫蔵 十帖源氏 立圃自筆書入本 翻刻と解説』、2018年3月、ISBN:978-4-305-70895-3)がそれである。本書の中で、小城鍋島文庫蔵『十帖源氏』は著者野々口立圃の自筆書入本であること、なおその書入れから、『十帖源氏』の成立時期、編纂意図、享受層など従来の定説が再検討を要することを指摘した。 8月には恒例の文庫合同調査を実施し、研究期間内に全典籍の約6割に対して調査を終えた。12月には佐賀大学附属図書館に協力して、展示会「大名家における源氏受容-小城鍋島文庫蔵書から見えるもの-」を実施し、「小城鍋島文庫の典籍について」と題して研究代表者が講演を行った。
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Research Products
(49 results)
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[Book] 浮世草子大事典2017
Author(s)
浮世草子大事典編集委員会編、大久保順子ほか著
Total Pages
1010
Publisher
笠間書院
ISBN
9784305708472
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