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2017 Fiscal Year Research-status Report

音素は本当に知覚されているのか?―音素・音節並列処理モデルの検討―

Research Project

Project/Area Number 15K02493
Research InstitutionHosei University

Principal Investigator

石川 潔  法政大学, 文学部, 教授 (10287831)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鎌田 美穂  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 研究員 (70787176) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2019-03-31
Keywords心理言語学 / 音声知覚 / 音素の実在性 / 音節構造
Outline of Annual Research Achievements

既に得られたデータに対して、線形混合効果モデルによる予備的な分析を、Bates et al. (2015) の提案に沿う形で行った。選択すべきモデルがこのような手順により機械的に定まるわけではないことに加え、p 値を出力する何らかのパッケージを使って有意性を判断する場合と、t 値のみに基づいて有意性を判断する場合とで、結果が違ってくる(また、単純主効果の検定についても、複数の方法があり、どれを選ぶべきか自明ではない)。そのため確定的なことは言えないが、現状のデータは、当該の仮説と矛盾はしないし、部分的には支持を与えるようにも思われる。しかし、当該の仮説を全面的に支持するものでもなく、当該の仮説以外での解釈も可能であるように思われる(予測された交互作用は、ほとんどの分析法では有意だが、予測された単純主効果が全面的に有意とならない)。よって、この段階では当該の仮説の当否は決定できない。
なお、補助実験も実施したが、これは、当該仮説の全体となる Ishikawa (2014) の結論を補強するためのものであった。しかし、その結論とは別件である日本語、General American、Southern British English の間での母音の違いが予想以上に大きく、統制条件での正答率が統制条件とはみなせないほど低くなってしまった。そのため、この補助実験はその結果がIshikawa (2014) の結論の評価にまったく役立たないという意味での失敗に終わってしまった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

実験実施を担当していた分担研究者がチームから外れたため、実験実施が中断してしまっている。当該の元・分担者から代理の実施者を示唆されたが、その元・分担者自身となかなか連絡が取れなくなり、示唆された代理の実施者に実験実施を依頼できる可能性もなくなったものと判断せざるを得なくなった。

Strategy for Future Research Activity

新たに実験実施担当者を探す一方、夏前にその見込みが立たない場合は、国内での実験実施も模索する。

Causes of Carryover

実験実施を担当していた分担研究者がチームから外れたため、実験実施が中断してしまっている。実験実施を再開すべく、新たな実験実施担当者を探すか国内での実施を模索する(前者の場合、国内で見つかった実施者を派遣するなら、実験参加者への謝金に加えて実施者の旅費、滞在費および実施者への謝金を支出。後者の場合、実験参加者への謝金、および場合によっては実験協力者への謝金。どちらも不可能な場合は、残金の返還)。

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Published: 2018-12-17  

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