2018 Fiscal Year Annual Research Report
The Consecutive Interpreting Approach, the pursuit and development of its versatility and establishment of research base
Project/Area Number |
15K02690
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Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
飯塚 秀樹 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (90617466)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 逐次通訳アプローチ / 英語検定試験 / 全商英語検定1級 / STEP英検 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は本研究テーマである「逐次通訳アプローチ」の汎用性を高め、継続的研究基盤の確立のために、様々な教育現場において実践研究を実施し、積極的に招待講演等もこなした。大きな実践研究としては、群馬県立高崎商業高等学校、及び茨城県立水戸商業高等学校における研究が挙げられる。商業高校において、全国商業高等学校協会主催の全商英語検定試験1級に合格することは大きな課題となっており、上記両商業高校においても、2年生の合格者数は年間数名程度であった。全商英検1級は100点満点中70点以上で合格となるが、リスニング・スピーキング領域の問題が40点分も占めている。そこで、音声を主に扱う本アプローチに基づく指導が有効と考え、実践研究に着手した。結果として、本アプローチによる介入後、群馬県立高崎商業高等学校では2年生で20名の合格者を出し、卒業時までに34名もの合格者を輩出するに至った。また本アプローチによる指導はSTEP英検対策にも影響を与え、卒業時までに準2級に34名、2級に7名が合格した。その実践記録は、飯塚 (2017). 逐次通訳アプローチに基づく英語検定試験対策の試みとその考察. The LCA Journal, 31, pp23-35. として論文化することとなった。実践チームとして一緒に取り組んだ現場の主任の先生とは確固とした継続的研究基盤を確立することができたと言える。もう一方の茨城県立水戸商業高等学校ではさらに顕著な結果をもたらすこととなった。本アプローチに基づく指導介入後、当該高校の国際ビジネス科2年生80名中、全商英検に37名、STEP英検2級に21名、STEP英検準2級に64名が合格するに至った。本研究は、実際の教育現場で機能させることを主題に取り組んできたが、上記数値が示すように、汎用性・一般化はある程度達成できたと言える。改めて両校の先生方に感謝申し上げたい。
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