2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research toward Establishing a Comprehensive Educational Program in order to Enhance Japanese Elementary School Children's English Proficiency
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15K02803
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
米田 佐紀子 玉川大学, 文学部, 教授 (70208768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 洋一 北陸学院大学, 人間総合学部(社会学科), 教授(移行) (70406809)
宮浦 国江 北陸学院大学, 人間総合学部(子ども教育学科), 教授(移行) (50275111)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | Web会議 / 英語運用能力 / 国際的評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は学力の検証とスカイプ交流および豪姉妹校での調査を行った。6年生の学力調査ではケンブリッジ英検Startersの公式テストでクラスの3割以上がCEFR Pre-A1レベル,5割はA1相当の力がついていることが示された。 スカイプ交流におけるやり取り能力についても探索的検討を行った。調査方法は交流場面をビデオ撮影した後書き起こし,アイコンタクトの回数を専用ソフトウェアを用いて数えた。その結果から,アイコンタクトは①日本語の交流だと回数が増える②テーマの難度が上がると回数が減る③スピーチ形式よりもクイズのようなやり取りをする形式の方が回数が増える④学力が高い児童の方が台本から目を離さず,アイコンタクトの回数が減ることが示された。ここから,スカイプが会話におけるやり取り能力を育成する機会として,児童に貴重な学びの機会であるととらえると,児童の英語力で扱いやすいテーマと言語表現,クイズなどの対話形式を選ぶことがやり取り能力の向上につながる可能性があることがつかめた。さらに,参加者のうち2017年夏に豪姉妹校訪問した13名にスカイプ交流の有益感について質問紙調査をしたところ,スカイプ交流が日本・オーストラリアでの対面交流に役立っていると感じている事が示された。理由として①(対面交流で)通じたから,②スカイプと対面での使用する場面や英語表現が同じなので有意義だと感じたから,③知り合いになることで緊張がほぐれる,といった意見が見られ,対面交流に寄与しているという感覚がスカイプの有益感に繋がったことが示された。また,スカイプ交流では,決まった表現を何度も練習することが長所だと捉える児童がいる反面,対面交流では即興で英文を作らねばならず,そうした対応ができなかったのでスカイプ交流の意義があまり感じられないという意見もあり,今後注視すべき点として浮かび上がった。
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Research Products
(3 results)