2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K02827
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒嶋 敏 東京大学, 史料編纂所, 助教 (90323659)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 日本史 / 大敗 / 合戦 / 心性史 / 戦国大名 / 戦国時代 |
Outline of Annual Research Achievements |
戦国時代における「大敗」が大名領国に与えた影響を多角的に分析するという研究趣旨のもと、本年度はまず、研究代表者および連携研究者らが、それぞれ担当する「大敗」の史料・文献の収集・調査を行った。具体的には、①人取橋の戦い(1585 年、伊達氏。担当…鴨川達夫)、②桶狭間の戦い(1560 年、今川氏。担当…播磨良紀)、③長篠の戦い(1575 年、武田氏。担当…金子拓)、④三方が原の戦い(1572 年、徳川氏。担当…谷口央)、⑤耳川の戦い(1578 年、大友氏。担当…研究協力者山田貴司・熊本県立美術館主任学芸員)、⑥木崎原の戦い(1572 年、伊東氏。担当…黒嶋敏)の、以上6つの「大敗」を分担して進めた。このうち史料の残存量が多い②・③・④については、データ化と整理のため、学術支援職員の雇用による入力作業を次年度より予定している。 あわせて、「大敗」故地の現地調査として、11月14日から15日にかけて、熊本県・宮崎県に赴き木崎原の戦い・耳川の戦いの調査を行うとともに、打ち合わせ及び第1回研究会を開催した。なお、耳川の戦いの担当者である山田貴司は本調査に部分的な参加となったため、2月25日・26日に補充調査を行っている。現地では戦場における戦後供養などに関する史跡を重点的に調査した。なお調査に際しては、関周一氏(宮崎大学教育学部)、白岩修氏(宮崎県木城町教育委員会)ほかより種々のご教示に預かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、現地調査およびデータ整理用のタブレット型ノートPCの購入を進めることができたが、収集したデータを入力・整理するための学術支援職員の雇用については見送ることとなった。これは雇用予定者が兼務していた他の勤務について、時間調整が果たせず、結果的に年度内に雇用できなかったためである。次年度は別の雇用予定者を含めたデータ入力作業を計画しており、雇用期間を延長することで、本年度中に達成できなかった作業は完了できるものと考えている。 以上の点から、本年度の研究進捗状況については、おおむね順調に進展しているものと判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本年度より継続して、担当者を配した「大敗」について、それぞれに関する史料・文献の収集・調査を進めていく。このうち、データ数が多くなることが見込まれるものは、学術支援職員を雇用して、並行して入力作業を進めていく。 あわせて、「大敗」故地の現地調査として、平成28年度は静岡県・愛知県の関連史跡、平成29年度には福島県の関連史跡の調査を計画している。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、本年度、収集したデータを入力・整理するための学術支援職員の雇用を見送ったためである。これは雇用予定者が兼務していた他の勤務について、時間調整ができず、結果的に年度内の雇用ができなかったという事由によるものである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は別の雇用予定者を含めたデータ入力作業を計画しており、当初の研究計画よりも、次年度中における雇用期間を延長することで、本年度中に達成できなかった作業は完了できるものと考えている。
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Research Products
(6 results)