2018 Fiscal Year Annual Research Report
the Fundamental study of daily encyclopedia in Song to Ming dynasity
| Project/Area Number |
15K02923
|
|---|
| Research Institution | The Toyo Bunko |
|---|
Principal Investigator |
大澤 正昭 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (30113187)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斯波 義信 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (00039950)
徳永 洋介 富山大学, 人文学部, 教授 (10293276)
渡辺 紘良 公益財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (90049180)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 日用類書 / 三台万用正宗 / 律例門 / 商旅門 / 算法門 / 法制史 / 明代 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
1、前年度に引き続き『三台万用正宗』の解読作業をおこない、さらにそれらの総括をおこなった。具体的には、卷８律例門(下層)訳注の最終確認および同(上層)「招擬指南」訳注稿の補足と完成、同卷21商旅門・卷22算法門訳注の最終確認である。また、これら訳注の東洋文庫レポジトリへの公開をおこなった。巻8は本年3月までにすべて公開済みであり、巻21・巻22は最終確認作業中につき2019年度前半をめどに公開予定である。なお卷26医学門、卷39僧道門についての訳注作業も開始している。
2、『明代日用類書研究論文著作目録』の編集作業を終え、東洋文庫レポジトリへ公開した。この目録は、2019年度中に『中国古代法律文献研究』誌上でも公開予定である。これは、2018年度公開した『明刊本日用類書国内所蔵機関目録稿』とともに、本研究の重要な基礎的業績である。
3、東洋文庫の行事の一環として、日用類書に関する連続公開講演を行った。テーマは〈中国日用百科全書の世界〉で、講演者・題目・開催日は以下の通りである。斯波義信「資金調達方法に見るチャイニーズネス」、渡辺紘良「共に学ぶ宋・元・明の日用数学」、大澤「地域のボスを告訴するには」。
4、国際シンポジウムを開催した。テーマは「明代日用類書と歴史学」とし、招聘報告者は、中国人民大学副教授尤陳俊、国立台湾海洋大学海洋文化研究所教授呉恵芳の両氏であった。尤氏は法制史の面から訟師秘本との関連を研究し、呉氏は日用類書『萬寶全書』の雑字書を分析した。両報告によって日用類書研究の可能性が広げられた。また報告に対するコメントを富山大学教授徳永洋介、聖心女子大学専任講師五味知子がおこなった。さらにシンポジウムに先立つ基調報告を大澤が担当し、総括討論を斯波義信、まとめ討論を渡辺紘良がおこなった。参加者は30名余りで、こうした専門分野別のシンポジウムとしては盛会であったといえる。
|
| Remarks |
上記Aのうち、2018年度公開分がB～Eである（東洋文庫レポジトリ「ERNEST」内）。
|
