2015 Fiscal Year Research-status Report
農業分野における動産・債権担保融資の現代的課題-畜産業を中心として-
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15K03230
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
村田 輝夫 関東学院大学, 法務研究科, 教授 (10239527)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 動産・債権担保融資 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)本研究の契機となったテーマにつき、「農林水産分野におけるABL(動産・債権担保融資)の展開と担保法の課題-神奈川県等における取組事例の調査を中心として-」として刊行した(横浜学術教育振興財団『平成26年度助成研究等報告書』(2015年8月)25-28頁)。 (2)上記報告書では、紙数の制約から県内金融機関担当者等からのヒアリングについては、触れることができなかった。ヒアリング結果では、動産・債権担保融資に対しても、信用保証協会の保証付き融資の比重が少なくないことから、信用保証制度との関連につき実証的検討が必要であると思われる。本研究とも関連する重要な研究課題である。 (3)2016年3月2日、関東学院大学法科大学院研究会において、本研究課題の概要として、「わが国における動産・債権担保融資の現状と課題―若干の事例の検討を手掛かりにして―」と題する口頭発表を行い、フロアから貴重なコメントを得ることができた。 (4)このほか、昨年度の研究から、本研究に関連する新たな研究課題(「担保物を保管・運送する倉庫業界や運送業界における動産・債権担保(ABL)融資関連事業の可能性」)についての知見が得られたので、この研究課題についても今後検討してみたい。 (5)なお、事情により、予定していた国内調査は次年度に繰り延べとなった。原則として、当初計画の内容に従って調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
やむを得ない私的事情により研究の遅延が生じた。
2015年9月以降、実母が頻繁に入退院等を繰り返し、その都度帰省せざるを得なかった。結局、2016年2月に亡くなり、葬儀等の法事を済ませたところである。このような事情から、本研究の1年目に予定されていた調査の日程が組めず、2年目に繰り越さざるを得なかった。
なお、文献収集等のそのほかの研究課題はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
上記の事情から研究の一部遅延が生じているが、国内の調査については、昨年度に予定していたものを今年度に繰り越して、当初の研究計画に従って推進する予定である。
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Causes of Carryover |
前年度に予定していた国内調査を次年度での実施に変更したため、当該旅費等を次年度に繰り越したことによる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内調査を次年度に繰り越したが、調査自体は当初計画に従って実施する予定であるので当該額は旅費等として使用する予定である。
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