2017 Fiscal Year Research-status Report
農業分野における動産・債権担保融資の現代的課題-畜産業を中心として-
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15K03230
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
村田 輝夫 関東学院大学, 法学部, 教授 (10239527)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ABL / 動産・債権担保融資 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)身内の不幸があり、相続のほか実家の解体などの事情に加え、研究代表者自身の業務多忙による入院などの健康面に問題が生じたため、やむなく研究の一時中断をせざるを得なかったため、当初計画からは大幅な遅延となっている現状がある。これについては、平成30年3月20日付で科学研究費助成事業補助事業期間延長につき承認いただいたところである(学振助一第962号)。残された期間を有効に活用して研究の完成を進めたい。 (2)本研究のテーマと密接に関連する問題として、倉庫業等の物流関係業者によるABL(動産・債権担保融資)の取り組みを検討する必要性を認識させられた。この問題については、「物流事業における在庫等担保融資(ABL)の意義と課題に関する研究」というテーマで準備している(平成30年11月刊行の関東学院法学27巻2号を予定)。 (3)上記の問題は、ABL融資の主要な対象である動産は、第三者である倉庫業者の管理下に置かれる場合が多く、ABL融資のプロセスで最も重要な作用である在庫状況の「モニタリング」には倉庫業者の協力が欠かせない。物流・金融・商流がIT技術を介して相互に大きな影響を及ぼすことは十分に考えられる問題であり、検討価値が高いと思われる。物流関係業者へのヒアリングなども着手しており、これらの作業で得られた知見を踏まえ、本研究に反映させたいと考えている。 (4)冒頭の事情から、当初予定していた国内調査等は次年度に繰り延べて実施する予定である。調査対象等は、原則として当初計画に従って進めるが、この間の研究上得られた知見によって必要に応じて変更も含めた再検討を行った上で実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上記冒頭に記した通り、身内の不幸、研究代表者自身の入院などの問題が生じたため、やむなく研究の一時中断をせざるを得なかった。これについては、平成30年3月20日付で科学研究費助成事業補助事業期間延長につき承認いただいたところである(学振助一第962号)。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた国内調査等は次年度に繰り延べて実施する予定である。調査対象等は、原則として当初計画に従って進めるが、この間の研究上得られた知見によって必要に応じて変更も含めた再検討を行った上で実施する予定である。
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Causes of Carryover |
前年度に予定していた国内調査等を次年度での実施に変更したため、当該旅費等を次年度に繰り越したことによる。
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