2017 Fiscal Year Annual Research Report
communitarianism and happiness studies: theoretical and empirical development in political economy
Project/Area Number |
15K03263
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小林 正弥 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (60186773)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 哲生 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 准教授 (10384869)
石戸 光 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (40400808)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ポジティブ心理学 / 幸福研究 / 政治経済学 / コミュニティ心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
初めの2年間の成果を踏まえ、研究を進展させた。思想的・哲学的研究を進めつつ、政治学・経済学・社会学・心理学の知見を包括的に考察し、ヒアリング、アンケート調査などの実証研究も進めた。千葉大学の学生を対象とする調査に加えて、新しく企業についての調査も開始した。データ収集手法はポジティブ心理学、幸福研究の先行研究を参考にするとともに、今年度はコミュニティ心理学の調査票も導入した。公共哲学センターで毎月ミーティングを行って、進行状況を調整した。 小林は、第5回国際ポジティヴ心理学世界会議(カナダ・モントリオール、7月)で2つの報告を行った。1つ目の‘Positive Psychology and Public Philosophy: Communitarianism for Well-being'がコミュニタリアニズムと幸福研究との関係についての思想的研究の発表であり、二つ目の共同報告‘Interdisciplinary Research on Positive Psychology and Well-being Study in Japan'で千葉大学における実証研究の暫定的成果を発表した。11月には千葉大学にアイザック・プリレルテンスキー教授(マイアミ大学)を招聘して国際シンポジウムを行い、小林自身も発表して同教授と討論し、石戸も議論に加わった。 2018年3月には小林は同教授から招待されてマイアミ大学に行き、世界幸福サミットに参加して、議論を続けるとともに今後の国際的共同研究に合意した。 連携研究者の木下は、コミュニタリアニズムの観点から群馬県富岡市における世界遺産を中心とした観光まちづくりについて調査を重ねた。 本プロジェクトの成果として、上記国際シンポジウムの内容や小林・石戸・木下の研究成果を『公共研究』第14巻第1号(2018年3月)において論文として刊行した。
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Research Products
(24 results)