2016 Fiscal Year Research-status Report
東アジア地域形成と「小国」行動原理の相互浸透モデルに関する研究―ラオスを事例に
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15K03322
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
森川 裕二 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (90440221)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | リージョン / 国際秩序 / 小国 / ラオス |
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| Outline of Annual Research Achievements |
大国の力学によって論じられてきた東アジアの国際関係を小国の行動原理から分析し、非西欧型国際関係理論の構築について予備的考察を加える。この研究目的に対し、①ラオスの国民統合とASEAN地域形成をテーマにした事例研究、②小国をアクターにして非西欧の視点から国際秩序の構成を分析するための理論研究－という実証と理論の連携研究を進めてきた。平成29年度は、研究目的②を中心に国際関係理論、リージョナリズム、小国論の３つについての理論研究の成果を、海外での研究報告、学会報告に加えて、およびその成果を論文としてまとめた。研究実績は下記の通りである。
・「国際関係理論の＜社会科学化＞への課題－存在論・認識論・方法論の時空論的な架橋と応用について」『多文化社会研究』Vol.3，2017,105-117頁。
・口頭報告East Asian Regional Order in the light of IR Theoretical Models:
Mapping the Past, Explaining the Present, and Modeling the Future（邦題「国際理論からみる東アジア国際秩序 ―過去を描写し、現在を解明し、そして未来を予測する」）East Asia Studies Workshop,at Sheffield University.
・口頭報告「国際社会変動とメタ理論について」第9回日中社会構造研究会（愛知大学）『中国研究方法論の諸次元』、平成28年7月21日。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度、ラオス政府および現地研究者のインタビュー、2011年から継続的に定点観測してきたビエンチャン地区、サワナケット地区の現地調査を計画していた。現地受け入れ先の事情があり、平成２９年度の前期に延期を余儀なくされた。このため、当初研究計画に対し若干の遅れが生じている。
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| Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる平成29年度、８月、１０月の二回に分けて現地調査・インタビューを実施する。当初計画では１回の予定であった。調査計画を練り直す。これに加えて、現地研究者とのワークショップを開催し、理論研究・実証研究双方の研究成果の検証を行う。
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| Causes of Carryover |
平成28年11月に10日間の予定で計画していたラオス・ビエンチャンとサワナケットの視察・インタビュー調査を、調査協力・受け入れ先の日程変更依頼があり延期したため。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度8月に、前年度延期になった調査を実施するほか、現地で予定した関係者を招聘したワークショップを開催する。
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