2016 Fiscal Year Research-status Report
インドシナにおける中小企業の発展と企業家精神に関する研究
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15K03427
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
スクサバン ヴィサテップ 兵庫県立大学, 経済学部, 准教授 (80599027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 宣明 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (80127399)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 起業家精神促進 / 企業発展 / イノベーション / 中小企業 / 人的資本 / 社会資本 / 開発政策 / 開発政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
はじめに、研究活動については、2016年8月にベトナムのハノイ都とホーチミン市における家庭企業や中小企業を訪問し、オーナーをインタビューし、現在の地方経済発展及び企業発展に関する探検調査が行った。全体的には家庭企業や中小企業21社を訪問し、企業発展やイノベーション等について聞き取り調査を行った。産業部門については調査された企業が機械業、縫製業、鋼作業、刺繍芸術、木工細工、プラスチック業、金型生産等であった。 ベトナムの中小企業としては、のイノベーションが「製品の変更」、「顧客のニーズへの製品の適合」、「製品の特定の機能の向上」と理解されている。したがって、この研究における「イノベーション」また「イノベーティブ活動」は、上記のような地元の企業家の理解や認識に基づいて適用されている。ベトナムのような発展途上国にとっては合理的であると考えられている。 さらに、2017年3月にミャンマーのヤンゴン市における縫製企業を訪問し、現在の経済発展及び企業発展に関する調査が行った。主要な目的はこの1年間の地方経済発展及び企業発展を調べし、最低賃金の上昇に対処するための縫製企業の労働生産性向上に関する調査を行った。全体的にはヤンゴンにおける縫製企業14社、Myanmar Garment Manufacturers Association (MGMA)やMyanmar Survey Research Institute を訪問し、最低賃金上昇の問題や労働生産性向上のイノベーション活動等について聞き取り調査を行った。現在、ミャンマーの縫製企業の主要な問題は政府の産業発展政策(特に最低賃金に関する政策)である。 研究成果として、執筆した論文が3部掲載された。その中査読付きの論文が2部であり、無査読付きの論文1部である。学会発表として、執筆した論文が国際学会及びゲストスピーチで報告された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究はおおむね順調に進展している。現在、ジャーナルへの投稿のために学会で発表された論文を改訂している。しかし、この報告書を作成する時点では、投稿のスケジュールを与えることはできません。共同研究を続けて、ラオス研究者の協力を得られ、2016年4月~6月にビエンチャン市で中小企業トアンケート調査を行った。サンプルサイズは約200社である。得られたデータは研究計画と合致しており、予定通り研究が進展している。現在、得られたデータを分析され、論文を執筆し、学会報告を準備し、ジャーナルに投稿を予定されている。さらに、第3番目のインドシナの国(カンボジア)の調査準備が行われている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は科研プロジェットの最終年度です。平成29年度は科研プロジェットの最終年度です。今年度の研究活動として、ベトナムフィールド調査は8月に行う予定であり、カンボジアのフィールド調査は9月に行う予定である。この調査の結果に基づいて、アンケート調査の準備を行う。さらに、より多くの研究結果を普及するために及びラオスの企業発展をより深く理解するために、より多くの詳細な発表しにラオス研究者招へいの予定である。今年度中も学会で報告する予定である。全体的には研究がおおむね順調に進展する予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度の中旬では、京都大学経済学研究科より兵庫県立大学経済学部へ異動された。したがって、新職場及び新仕事への慣れるまでは調整時間が必要でした。京都大学から兵庫県立大学への研究費異動も時間が掛かった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
従来の計画通り、平成28年度の残った分(代表者の分の39万円)や次の年度は研究代表者70万円、分担者50万円を分けて、ベトナムフィールド調査やカンボジアフィールド調査のための使用予定である。さらに、ラオスの研究成果の報告のための使用予定もあり、ラオス研究者招へいの予定である。研究成果の普及として、学術研究費はゼミナール及び学会への参加や報告のための使用予定であり、ジャーナルへの投稿等のための使用予定である。
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