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2015 Fiscal Year Research-status Report

日本の貿易自由化政策と経済成長

Research Project

Project/Area Number 15K03474
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

横田 一彦  早稲田大学, 商学学術院, 教授 (40390819)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords貿易政策 / FTA
Outline of Annual Research Achievements

研究初年度(平成27年)では日本とメキシコの2004年に施行された自由貿易協定を取り上げ,その日本の貿易構造に与える影響を理論的,実証的に分析した。輸出の成長はintensive marginとextensive marginに分けることができ,前者は既存の輸出製品量が増大した品目数で測り,後者は新規の輸出商品の品目数で測る。モデルはChaney (2008)をベースに関税率を明示的に導入したもので,実証研究はこのモデルに忠実に変数を選択してある。
実証研究の結果は,intensive marginが認められる一方,extensive marginの有効性は統計的には認められないというものであった。この結果の解釈としては今のところ2通りの可能性が考えられる。一つは本研究の期間は2年間という短期間であるため,extensive marginが現れる前の効果であるということ,2つ目にメキシコはNAFTAに加盟しているため,メキシコ経由のアメリカ輸出が結果に大きな影響を与えているということである。
そこで次の段階として,より多くの締結国を対象とし,より長い期間を観察することよって,メキシコのケースで確認された結果と比較,検討することにしている。昨年度のモデルを改良し,新たな変数を定義しなおす予定である。なお,初めの成果に関してはワーキングペーパーにしており,現在査読付き英文ジャーナルに投稿中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度で初めの成果をワーキングペーパーにまとめることができた。

Strategy for Future Research Activity

本年度の研究は,昨年度のモデルを改良し,より多くのFTA締結国についてより長い期間のデータを使用し実証研究する予定である。そして日本の他のFTAの影響を分析することによって,メキシコのケースで確認された結果と比較,検討する。

Causes of Carryover

現在,在外研究でアメリカに滞在しており,Visaの更新に予定以上に時間がかかった結果,出席を予定していた国際学会への参加を止めたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

海外学会への参加費として使用予定。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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