2018 Fiscal Year Research-status Report
開発型中小企業の研究開発活動における外部知識の探索・吸収・活用に関する研究
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15K03687
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| Research Institution | Musashi University |
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Principal Investigator |
伊藤 誠悟 武蔵大学, 経済学部, 教授 (80612275)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 中小企業研究 / 製品開発組織 / 組織間ネットワーク |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度に実施したアンケート調査から得たデータの集計及び1次分析を行った。回答先342社を対象にしたクロス集計や、全体の傾向など概要のまとめは完了している。その上で、アンケートの定量分析に先立ち、開発型製造企業に対してインタビュー調査を実施し、検証する仮説を精緻化した。
加えて、アンケートの集計結果を基に、東京都の中小企業支援公社と意見交換し、助言を得た。
中小企業を対象にしたサプライヤーパークの運営企業にインタビューを行い、集積地での知識に関するネットワークについての実態と、参加企業の組織学習への影響について議論した。
アンケート結果の分析を行うための準備は着実に進んだが、定量研究には着手できておらず、次年度にインタビュー調査と並行して実施することとなった。
上記以外では、中小企業がイノベーションを実践するにあたり、どのような相手といかなる関係を結ぶことが重要であるか、という課題を検討している文献のレビューを行い、ワーキング・ペーパーを作成した。中小企業の開発活動における外部知識の探索・吸収・活用のメカニズムを検討する際に役立てる。
また、研究開発活動における技術連携に関する研究蓄積のある研究者と密に意見交換を行い、本研究に不足している分析の視点などの助言を得た。本研究では、外部知識の提供者を垂直関係、もしくは異業種の組織としていたため、海外での技術提携は分析対象になっていなかったが、助言を受けて、残りの研究期間での調査・分析の計画にできる限り反映することとした。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
アンケート調査を完了しており、また、集計及び1次分析も実施済みである。ただし、回答企業に対して、仮説を検証するための定量分析や、その結果を受けて行うことになっていたインタビュー調査が予定通りに進まなかった。そのため、研究期間を1年間延期した。平成31年度で対応可能な範囲であり、本研究の遂行に大きな問題はないと考えている。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究活動は主に以下の通りである。
（1）アンケート調査で収集したデータの統計分析：アンケートで収集したデータの定量分析を実施する。分析モデルは完成しているが、分析結果を踏まえ現状のモデルを再検討し、より説明力の高い分析モデルに改善する。
（2）アンケート回答企業へのインタビュー調査：候補先企業を抽出し、統計分析に並行して分析結果の背後にあるメカニズムにまで踏み込んで聞き取り調査を行う。
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| Causes of Carryover |
（理由）
アンケート回答企業数社にインタビュー調査を行う予定であったが、アンケートの一次分析が遅れたため、予定通りに実施できなかった。また、データセット（新興企業のデータ）を購入する予定であったが、インタビュー調査の遅れにより、次年度購入することになったため。
（使用計画）
主にデータベースの購入費用及び、インタビュー調査費用として使用する予定である。
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