2018 Fiscal Year Annual Research Report
Stereotypes among Asian People called "Anti-Japan"and "Pro-Japan": Analysis of Factors behind Differences of Their Feelings toward Japan
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15K03867
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Research Institution | Seisen University. |
Principal Investigator |
大野 俊 清泉女子大学, 文学部, 教授 (10448409)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 反日 / 親日 / 対日感情 / アジア / ステレオタイプ |
Outline of Annual Research Achievements |
フィリピン人の対日観を調査のため、2019年2月に9日間、フィリピンに出張した。マニラでは在マニラ日本大使館、国立フィリピン大学、アテネオ・デ・マニラ大学、元慰安婦支援の市民団体の事務所などを訪れ、関係者から対日認識の変化などについて聴き取り調査を実施した。また、所属先の大学の協定校であるホーリー・ネイム大学(ボホール島)を訪れ、人文科学部など3学部の学生計100名を対象にした対日認識の配布票調査を実施し、その分析を進めた。 2019年3月には中国の北京市と南京市に7日間、出張した。北京では、在北京日本大使館の幹部職員、中国社会科学院日本研究所所員ほかの知日派の中国人研究者に面談し、最近の日中関係と中国人の対日観の変化などについて意見聴取した。また、中国人の若者の意識を探るため、中国社会科学院大学で日本関連の大学院生10名との間で、最近の日中関係や対日観について2時間余りの討論を行った。 南京では、南京大学で歴史学部の授業で日中関連の特別講義を行いつつ、受講の学部生30名余りとの間で、対日観などについて意見を交換した。南京事件の記念館、旧慰安所の資料館なども訪れ、展示を視察するとともに、記念館の所長らから対日関連の意見を聴取した。 同月には韓国・ソウル市にも5日間、出張した。ここでは、在ソウル日本大使館の幹部職員、知日派の大学教員や大手新聞社元幹部らから、最近の日韓関係と韓国市民の対日観への影響などについて事情聴取した。民間機関の民族研究所も訪れ、複数の研究者と面談して徴用工の問題などについて意見聴取した。在ソウル日本大使館前の慰安婦像を守る運動を続ける女子学生にも面談して意見をうかがうとともに、慰安婦支援団体が運営する「戦争と女性の人権博物館」を見学した。 業務上の都合などから、2018年度の調査は上記のように年度末に偏ったため、成果の発表は2019年度に行う予定である。
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Remarks |
上記は、研究者がメンバーである「地球市民学研究会」のwebページである。
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Research Products
(1 results)