2016 Fiscal Year Research-status Report
不確実事象の予測に関する研究:「フラグを立てる」現象から
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15K04049
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Research Institution | Kobe Yamate University |
Principal Investigator |
村上 幸史 神戸山手大学, 現代社会学部, 准教授 (00454778)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 言霊 / フラグ / 予測 / ギャンブル / 対人ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は「フラグを立てる」現象に関して、予測を口に出して発言したり、何らかのメディアに記述したりする、言霊と呼ばれる言語にまつわる行為について、2度のweb調査を行った。 1つ目の調査では、昨年度作成した一般的言霊的行為に関する尺度を用いて、「フラグを立てる」現象に関する認識の有無、予測を立てることに対する好ましさとコミットメント、予期後悔の程度について検討を行った。その結果、肯定的な結果に関する言霊的行為は心理的な側面が高いのに対して、否定的な結果に関する言霊的行為は予期後悔のしやすさと関連しており、潜在的に否定的な結果が生起する可能性を高く見積もっていることが明らかになった。発言や書き込みに関するコミットメントとの関連性は両方ともに中程度であった。 2つ目の調査では、他の俗信との関連性を調べること、及び以下に挙げるギャンブル予想に関する「フラグを立てる」現象に関する予備調査を目的として、対人ネットワークとの関連性を調査した。その結果、運に関する俗信と「フラグを立てる」現象との関連性は見られなかったが、運に関する俗信は対人ネットワークと関連しているという傾向が見られた。言語的行為は対人ネットワークやネット利用とも関連している可能性が示唆されたため、次年度ではこの調査も行うことを検討している。 また、この「フラグを立てる」現象に関して、レースを予想するタイプのギャンブルとの関連を調べるために、インタビューや記事収集などから42項目の質問項目を作成した。この項目と、予測を立てることに対する好ましさとコミットメント、予期後悔の程度、ギャンブル依存度合いとの関連性を調べることを目的とした調査も行う予定である(対象者は、ギャンブル依存度が高い500名程度を予定している)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一部の調査と実験に関して未施行である。レースを予想するタイプのギャンブルに関する調査については質問項目の作成は完了しているが、調査会社で内容から断りを受けるなど、現在、調査可能な会社を当たっている。また予想に関する実験については学生を対象にした予備実験は行ったが、本実験はギャンブルを日常的に行っている者を対象としているため、対象者を選定中である。
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Strategy for Future Research Activity |
レースを予想するタイプのギャンブルに関する調査については、すみやかに実行予定である。また、また予想に関する実験については、ギャンブルを日常的に行っている者を対象とするのが難しい場合には、一般的なギャンブルではなく、架空のギャンブルを設定して実験を行う予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた調査と実験の施行を2017年度に延期したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査と実験は2017年度に実行する予定である。
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