2016 Fiscal Year Research-status Report
戦後改革期における公立大学の成立過程に関する実証的研究
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15K04220
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
吉川 卓治 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (50230694)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 公立大学 / 戦後改革期 / 教育学 / 教育史 / 高等教育政策 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度の計画は、戦後改革期に誕生した公立大学の理念、制度、実態の三側面にかかわる一次資料を収集するために、国外調査と国内調査を併行して実施するというものであった。
公立大学の理念および制度については、第一に米国側の動向を検討するためにそれがうかがわれる資料として、①前年度に引き続き、国立国会図書館憲政資料室および本学附属図書館に所蔵されているマイクロフィッシュ化されたGHQ/SCAP文書およびトレーナー文書の調査・収集・整理・検討の作業を進めた。②米国シカゴ大学レゲンシュテイン図書館所蔵のデービッド・スティーブンス文書の調査を実施して必要な資料を撮影・収集し、整理・検討の作業を進めてきた。第二に理念と制度にかかわる国内の動向については、「戦後教育資料」の調査を進めた。
次に公立大学の実態にかかわる側面に関しては、神奈川県立図書館を始め各地の公立図書館などで旧制度下に設立された諸高等教育機関の公立大学への再編にかかわる新聞資料等の調査・収集を実施し、その整理と分析を行なった。併せて、昨年度に引き続き国立公文書館に所蔵されている公立大学設置認可申請書の調査・収集も行なった。さらに、愛知県内や山梨県内などの公立（女子・医学）専門学校、官立大学、官立専門学校、師範学校等の旧制高等教育機関の再編過程について具体的な動向を整理・検討してきた。
以上のように一次資料の調査・収集を進めるなかで文書資料の保存のあり方についても検討した。なお、地域における高等教育機関の再編に関する動向についての研究成果は、学会で発表されるほか、現在編纂作業に携わっている『愛知県教育史』や『愛知県史』通史編現代にも今後成果の一端が反映されることになると思われる。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度予定していた学会発表は見送ったが、新年度早々（6月）開催予定の学会において発表を行なうため。
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| Strategy for Future Research Activity |
引き続き資料の収集・整理・分析に鋭意努力し、本年度中に論文として成果の一端を公表する。
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| Causes of Carryover |
初年度に予定していた海外調査を次年度に実施するべく計画を変更したこと、およびアルバイトによる資料整理作業を次年度・次々年度に繰り延べていることによる。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度には、初年度に予定していた海外調査を実施し、また、アルバイトによる資料整理作業も実施する計画である。
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Research Products
(2 results)
