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2017 Fiscal Year Annual Research Report

The new development of aesthetic education in contemporary Germany

Research Project

Project/Area Number 15K04271
Research InstitutionUniversity of East Asia

Principal Investigator

清永 修全  東亜大学, 芸術学部, 教授 (00609654)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords美的・感性的オペレーション / ピエランジェロ・マゼー / 現代美術 / 差異の教育学 / フランツ・ビルマイヤー / エルンスト・ヴァーグナー / イメージ学 / 芸術概念
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度は、現代ドイツにおける美的・感性的教育の新展開に関連する調査の一環として、主に芸術教育における現代美術の位置付けや教科としての再編をめぐる動向に目を向け、文献調査を進める一方、言説をリードする代表的な研究者をドイツに訪ね、意見交換を行った。前者に関しては、現代美術の戦略にインスピレーションを得た芸術教育コンセプト「美的・感性的オペレーション」で知られるリューネブルク大学のピエランジェロ・マゼー教授を訪ねた。また、現代美術の最前線の状況を把握すべくカッセルで開催されていた現代美術の世界的な祭典「ドクメンタ」も視察した。同氏との議論では、同年3月に訪れたカール=ペーター・ブッシュキューレのスタンスとの差異を確認し、そのポジションについて理解を深めることができた。後者のポイントに関しては、上記両名の対極のポジションにあることで知られるザルツブルク大学(オーストリア)のフランツ・ビルマイヤー教授、そして同氏とともに多くの研究プロジェクトを実施してきたミュンヘン芸術大学のエルンスト・ヴァーグナー博士をミュンヘンに訪ねた。両氏はコンピテンシー指向の学習指導要領とそれに基づく芸術科の授業のスタンダード化を推進する代表的な論客でもある。現代美術の戦略の摂取に教科の再生の道を探るマゼー氏にとは逆に、ビルマイヤー氏は制度論的考察を梃子に芸術概念の限界を指摘し、現代社会の現状に鑑みてむしろ芸術教育をイメージ学へと改編することを要求する。彼らの論争を大局的に捉えることで教科の再編の議論の布置が確認できた。この他、ハンブルクでは同地の大学にアンドレア・ザビッシュシュ教授を、さらにドイツ芸術教員連盟ハンブルク支部副代表であるヨハンナ・テーヴェス氏を訪ね、同州の現状とともに、教育改革と芸術科再編の動向に対する教育現場の受け止め方なども伺った。その成果はすでに大学紀要において公にしている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2018 2017

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 岐路に立つ芸術教育 ―現代ドイツにおける芸術教授学と芸術の関係をめぐる論争について―2018

    • Author(s)
      清永修全
    • Journal Title

      東亜大学紀要

      Volume: 26 Pages: 75-94

  • [Journal Article] 「ドクメンタ14」をめぐって2018

    • Author(s)
      清永修全
    • Journal Title

      東亜大学紀要

      Volume: 26 Pages: 65-74

  • [Journal Article] 多元文化社会における芸術教育の可能性とその視座 ―近年のドイツにおけるいくつかの理論的展開について―2017

    • Author(s)
      清永修全
    • Journal Title

      東亜大学紀要

      Volume: 25 Pages: 11-29

URL: 

Published: 2018-12-17  

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