小学校・中学校国語科における学習用語の選定と活用方法の開発

2015 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 15K04461
• Research Institution: Kyoto Notre Dame University
• Principal Investigator: 工藤 哲夫 京都ノートルダム女子大学, 心理学部, 教授 (10581605)
• Project Period (FY): 2015-04-01 – 2018-03-31
• Keywords: 学習用語 / 問題解決的な学習

Outline of Annual Research Achievements

平成27年度の計画は「平成27年版小学校国語科全教科書（光村図書、東京書籍、教育出版、学校図書、三省堂の全5社版）と平成24年版中学校国語科全教科書（光村図書、東京書籍、教育出版、学校図書、三省堂の全5社版）における「国語科学習用語」の使用頻度調査を行い、何年生のどの領域の教材に使われているかも合わせてチェックし、その出現回数を集計し、整理分析する。そして、『小学校学習指導要領』・『小学校学習指導要領解説国語編』・『中学校学習指導要領』・『中学校学習指導要領解説国語編』を参考に、私と研究協力者による経験的判断を加味して「小学校・中学校国語科学習用語」の選定を行う。さらに、「国語科学習用語」の小学生・中学生向け解説の作成と「小学校・中学校国語科学習用語」の授業における活用方法の開発は、 2年次を中心に行うが、試行的に一部行う。実践された授業記録の検討も行い、2年次以降の「小学校・中学校国語学習用語」の学習者向け解説の作成と授業における活用の留意点などを整理し、次年度の実践のための指針を作成する。」というものであったが、平成27年度と平成28年4月までで、小学校・中学校国語科全教科書における「国語科学習用語」の出現回数の集計が終了し、平成28年4月から「小学校・中学校国語科学習用語」の選定中である。「国語科学習用語」を用いた授業を平成28年9月から平成29年2月には実施できるように小学校・中学校の先生方に依頼していきたい。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

所属大学での業務による多忙のため計画していた「平成27年版小学校国語科全教科書と平成24年版中学校国語科全教科書における「国語科学習用語」の使用頻度調査、各学年・各領域の出現回数の集計・整理・分析、私と研究協力者による経験的判断を加味しての「小学校・中学校国語科学習用語」の選定、さらに、「国語科学習用語」の小学生・中学生向け解説の作成と「小学校・中学校国語科学習用語」の授業における活用方法の開発の試行的実施」のうち、平成28年2・3・4月に「平成27年版小学校国語科全教科書と平成24年版中学校国語科全教科書における「国語科学習用語」の使用頻度調査、各学年・各領域の出現回数の集計・整理・分析」までを行った。そして、「「小学校・中学校国語科学習用語」の選定、「国語科学習用語」の小学生・中学生向け解説の作成と「小学校・中学校国語科学習用語」の授業における活用方法の開発の試行的実施」を行うことができなかった

Strategy for Future Research Activity

平成28年度は4月から6月にかけて、「小学校・中学校国語科全教科書における「国語科学習用語」の出現回数の再集計」と「「小学校・中学校国語科学習用語」の再選定」を行う予定であったが、この期間に、平成27年度にできなかった「「小学校・中学校国語科学習用語」の選定、「国語科学習用語」の小学生・中学生向け解説の作成と「小学校・中学校国語科学習用語」の授業における活用方法の開発の試行的実施」を行い、7月からの「「国語科学習用語」の小学生・中学生向け解説の作成」等を進められるようにしていきたい。

Causes of Carryover

平成27年度は、所属大学での業務による多忙のため、計画は十分に進められなかった。すでに平成28年2月から4月にかけて計画を強力に実施しており、資料収集は4月中に終了し、4月から資料の整理・集計を行っている。その際に「人件費・謝金」は適切に支出しているところである。また、7月から予定されている「国語科学習用語」の授業実践に関わる支出は、平成27年度に行う予定であったが、検討・購入することができなかった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

資料の整理・集計の際の「人件費・謝金」は支出手続きを進めているところである。また、7月から予定されている「国語科学習用語」の授業実践に関わる支出は、授業記録・分析のための記録機材・記録媒体等に関して支出し、授業実践実施の7月までには、適切な授業実践と授業記録を行い、「学習用語」の有効性をアピールできるようにしていきたい。