2017 Fiscal Year Annual Research Report
The study of entrepreneurship education program
Project/Area Number |
15K04528
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
熊野 正樹 九州大学, 学術研究・産学官連携本部, 准教授 (10580772)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 起業家教育 / 起業支援 / 起業家育成プログラム / ベンチャー / 学生ベンチャー / スタートアップ / エコシステム / 大学発ベンチャー |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、下記の研究を行った。 (1)大学(キャンパス・ラーニング)に関する分析・検討/米国の大学のキャンパス全体を通して行われる起業家教育のシステムについて、その内容、イベント、コンテンツ、寮生活による教育効果等に関する分析、検討を行うとともに、日本に導入する際の課題の整理と検討を行った。具体的には、視察したニューヨーク大学、コロンビア大学での取り組みを調査資料に基づいて整理し纏めた。 (2)社会(ソーシャル・ラーニング)に関する分析・検討/米国の大学と社会のかかわりの中で育成される起業家輩出の仕組みの解明に注力した。起業家と大学の接点、専門家と大学の接点、起業と大学の接点、を中心に起業家教育が社会全体でシステムとして機能している姿を詳細に調査、分析し、日本に導入する際の課題の整理と検討を行った。具体的には、ニューヨークに訪問し、ニューヨーク大学やスタートアップ支援会社であるWEWORKのスタートアッププログラムについて詳細にヒアリングを行い、日本での展開について考察した。また、ベンチャーエコシステムの日米比較の観点から、日本のベンチャーエコシステムのコミュニティ形成イベントに参加し、起業家教育とエコシステムの連携の在り方について調査した。 (3)九州大学での実証的検討/九州大学では、今年度、大学公認の起業部を設立し、講義で起業に興味を持った学生が、自発的かつ本格的に起業家を目指す仕組みをつくった。また、学内でビジネスプランコンテストを実施しており、学内のイベントから起業家を輩出するシステムの構築を視野に入れて、米国の事例を日本に導入する際の課題の整理、検討を行った。これらの知見を九州大学における起業家教育プログラムの開発にいかした。
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