2017 Fiscal Year Annual Research Report
Vehicular Ad hoc network using Visible Light Communication with Image Sensor Receiver
Project/Area Number |
15K06080
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
鎌倉 浩嗣 千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (60344967)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 可視光通信 / イメージセンサ / 発光ダイオード(LED) / フレームレート / 高度道路交通システム / VLC / ITS / アドホックネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,交通信号機や交通情報板,車のヘッドライト・テールライトの発光ダイオード(LED)から送信されるデータを,高速度カメラに備えられたイメージセンサ(IS)で受信する可視光通信(Visible LightCommunication: VLC)において,その通信可能な範囲を拡大するための符号化技術と,異なるフレームレートで動作する高速度カメラ受信機が混在する今後のVLC環境において,異なる送信レートの情報系列を1つの送信機で収容する送受信方式を確立した.高度道路交通システム(IntelligentTransportSystems: ITS)に応用可能な新たな二次元通信路の確立に必要と考える2つの要素技術,具体的には,i) 二次元状に配置されたLEDアレイの送信機から,ピクセル解像度による限界で伝送距離が制限されるIS型VLCの通信可能範囲を拡大するための符号化方式の異なるフレームレートで動作する複数の高速度カメラ受信機に対して,それぞれの動作フレームレートに応じた速度でデータ受信できる変復調方式,ii) オクルージョン(遮蔽物)があった場合にも復調可能な送受信方式について,その適用範囲の拡大や基本特性を実証実験を通じて明らかにし,それらの技術によるVLC技術を,路車間・車車間を対象とするアドホックネットワーク(Vehicular Ad-hoc NETwork: VANET)で利用するためのアプリケーションを開発した.1つのLED交通信号機から複数の異なるデータストリームが送信され,道路上に複数ある車両(車載カメラ受信機)は,LED交通信号機からのそれぞれの距離(ピクセル分解能)に応じて,復号可能な受信ビット列数が増加する路車間通信が可能となった.したがって,提案方式によれば,受信機が送信機に接近するにつれて受信レートが高くなった.また,ITS応用の上では,データ通信が突然遮断されるのは望ましくないが,送受信機間が遠ざかっていくにつれて,徐々に受信レートが低下するような技術に応用可能となった.
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