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2018 Fiscal Year Research-status Report

アジアにおけるツノゼミの種多様性と生態進化

Research Project

Project/Area Number 15K07190
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

丸山 宗利  九州大学, 総合研究博物館, 准教授 (80512186)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2020-03-31
Keywordsハタザオツノゼミ / ケニア / タイ
Outline of Annual Research Achievements

これまでの5年間でツノゼミ亜科Centrotinaeの採集調査を第一に海外調査に力を入れて進めてきた。2018年度には4月にケニア、5月にタイで調査を行った。ケニアではこれまで十分に採集できていなかった属をいくつか採集することができ、これをもってアフリカ地域での十分な資料の採集をすることができた。ツノゼミ亜科には23の族が知られているが、旧世界(アジア・アフリカ)のものにいたっては、すべての収集が完了し、主要な属を網羅的に揃えることができたことになる。タイではいくつか狙いの属があったのだが、気候が芳しくなく、十分な成果を得るには至らなかった。また、系統的位置を考える上できわめて重要な中央アメリカから南アメリカ、カリブ海の島々に生息する族の調査がまだ完結していない。また本研究で最も重要なカリブ海の島々の調査に関しては、近年の調査許可の難しさの問題により、今年度の調査を決行することができなかった。そのため、調査期間を2019年度へ延長した。本年度は、DNA抽出とPCR作業等の実験も行い、それらは順調に進んでいる。実験に関しては核遺伝子領域とミトコンドリア遺伝子領域双方に関してシーケンスを進めており、解像度の高い系統樹の作成を目指している。しかし、上述の必要な属と族の欠如により、解析を終了するには至っていない。ただし、部分的なグルーブ(ハタザオツノゼミ族)の解析は進めており、2019年度中に論文化すべく準備を進めることができている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

系統解析に必要なツノゼミ亜科Centrotinaeの既知の属の50%は収集することができているうえ、必要な族の大半を収集できている。残すところは必要な2族であるが、これらはカリブ海の島々に固有である。DNA抽出とPCR作業は順調に進んでいるが、必要な属と族の欠如により、解析まで進めるには至っていない。ただし、2019年度中に部分的(ハタザオツノゼミ族)な成果を論文として発表する予定である。

Strategy for Future Research Activity

カリブ海の島々に固有な属の採集のため、2019年度中に繰り越した予算で、同地を訪れる予定である。ドミニカ共和国の研究者との調整を進めており、調査は現実的なものとなっている。この採集が完了すれば、一気に解析を進め、成果を公表することができる。

Causes of Carryover

カリブ海の島々における調査ができていないため、その遂行のため、2019年度に繰り越した。2019年度中にドミニカ共和国において調査を行う予定である。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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