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2016 Fiscal Year Research-status Report

肝臓がんに対するシスプラチン/カフェイン併用化学療法の有用性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15K08102
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

有森 和彦  宮崎大学, 医学部, 教授 (70253739)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青山 隆夫  東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (60262028)
河野 洋平  東京理科大学, 薬学部薬学科, 助教 (80779025)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2018-03-31
Keywords肝臓がん / 化学療法 / カフェイン / シスプラチン
Outline of Annual Research Achievements

(肝細胞がん担がんマウスの作成)雌性BALBc nu/nuマウスに肝細胞がん細胞株であるHuh-7を3×10^6個成長因子を含む熱応答ゲルに懸濁し皮下に投与することで約2週間程度で腫瘍形成に成功した。
(シスプラチン投与量の検討)生理食塩水に溶解させたシスプラチンを2-6mg/kgの投与量で尾静脈より投与し、2mg/kgで57%、4mg/kgで71%、6mg/kgで83%と用量依存的に腫瘍縮小率が増大することを確認した。よって、シスプラチンの投与量としては、2mg/kgが適当と判断した。今後、2mg/kg CDDPとカフェインを同時投与し抗腫瘍効果を確認する。
(カフェイン投与量の検討)ICR系雌性マウスに110mg/kg、55mg/kgの投与量で生理食塩水に溶解したカフェインを投与し、薬物動態の確認を行った。その結果、110mg/kgの投与量で1日2回投与した場合のAUCが1349μg・h/mL、55mg/kgの場合に800μg・h/mLであった。この2段階の投与量でシスプラチン投与後に腹腔内投与を1日2回3日間行うこととした。
(カフェイン低感受性細胞株における耐性メカニズムの検討)肝細胞がん細胞株にシスプラチンにカフェインを併用することの有効性、作用機構を検討する中でカフェインに対して感受性の低い細胞株を発見した。高感受性株では、カフェインを併用することでシスプラチンによるDNA損傷を修復する目的でリン酸化したp53のリン酸化が抑制されるが、低感受性株ではカフェインを併用してもリン酸化状態に変化が見られなかった。また、高感受性株では、カフェインを併用することで細胞死に対して抑制的に働くsurvivinの発現量が抑制されるが、低感受性株ではむしろ発現量が増加するといった現象を発見した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

研究分担者の所属機関変更により、予定していたキセノグラフモデルを用いたin vivo研究に遅れが生じた。

Strategy for Future Research Activity

キセノグラフトモデルを用いた抗腫瘍効果の評価に遅れが生じているため、H29年度に実験を終了させる。
その他は、学会発表、学術論文の作成を行う。

Causes of Carryover

金額が少額なので次年度に加えて学会発表時経費として使用するため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度に加えることで学会発表費として計上する。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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