2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study of usefulness of behavior modification assessment for the preventive strategy of CKD
Project/Area Number |
15K08742
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
旭 浩一 岩手医科大学, 医学部, 教授 (60274966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 浩 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (30595608) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 慢性腎臓病 / 生活習慣病 / ライフスタイル / 行動変容 / 保健指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
末期腎不全のみならず心血管病の強力な危険因子である慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)は国民保健,社会経済上の重大な負担である.背景に存在する生活習慣病は本来一次予防が可能な疾患群であるが,その成否は個人を含むさまざまなレベルの行動変容に依るところが大きい.本研究は個人の健康行動や生活習慣修正に関する行動変容ステージモデル(トランスセオレティカルモデル)に着目し,①行動変容ステージとCKD発症進展との関連,②行動変容ステージと生活習慣修正,健診受診,受療等の行動との関連,③行動変容ステージに変化をもたらすことの疾病予防における意義を、個人の経年変化の観察可能な大規模な一般住民集団,患者集団のデータセットを用いた解析により明らかにすることを意図した. 特定健診を受診した一般住民集団におけるCKDや生活習慣病の発症・重症化とその上流に位置する生活習慣や行動および行動変容ステージとの要因解析が進行し,これまで「運動習慣と蛋白尿の関連に対する肥満の影響」 ,「蛋白尿新規発症と生活習慣変化の関連」「高中性脂肪血症のCKD発症の関連に与えるアルコール摂取の影響」,「アルコール摂取とCKDの関連に対する喫煙の影響」などを明らかになった.直近の検討で糖尿病の新規発症と身体活動に関する指標(運動習慣,運動量,歩行速度)との関連を検討し,多変量解析により速い歩行速度が糖尿病新規発症の独立した関連因子(発症抑制因子)となることが示され,サブグループ解析では65歳以上,男性,BMI>25の群でこの関連が観察され,速い歩行速度の群で最近の体重変動が小であることが明らかになった.一方,横断的な行動変容ステージとの身体活動の関連は明らかでなく,縦断的なステージの変化量との関連などを含む更なる検討の継続が必要と考えられた.
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Low fasting plasma glucose level as a predictor of new-onset diabetes mellitus on a large cohort from a Japanese general population.2018
Author(s)
Ogata E, Asahi K, Yamaguchi S, Iseki K, Sato H, Moriyama T, Yamagata K, Tsuruya K, Fujimoto S, Narita I, Konta T, Kondo M, Shibagaki Y, Kasahara M, Watanabe T, Shimabukuro M.
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Journal Title
Sci Rep
Volume: 8
Pages: 13927
Peer Reviewed
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[Presentation] 慢性腎臓病の有無による朝食を抜く食習慣と死亡の関係2018
Author(s)
古澤彩美, 村澤昌, 内田大介, 木戸亮, 河原崎宏雄, 渡辺毅, 井関邦俊, 守山敏樹, 山縣邦弘, 鶴屋和彦, 今田恒夫, 成田一衛, 近藤正英, 笠原正登, 旭浩一, 柴垣有吾
Organizer
第61回日本腎臓学会学術総会
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[Presentation] 慢性腎臓病の有無による歩行速度と死亡の関係2018
Author(s)
村澤昌, 古澤彩美, 内田大介, 木戸亮, 河原崎宏雄, 渡辺毅, 井関邦敏, 守山敏樹, 山縣邦弘, 鶴屋和彦, 藤元昭一, 今川恒夫, 成田一衛, 近藤正英, 笠原正登, 旭浩一, 柴垣有吾
Organizer
第61回日本腎臓学会学術総会
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[Presentation] CKD患者における飲酒量と腎機能予後 後向きコホート研究2018
Author(s)
木村良紀, 山本陵平, 猪阪善隆, 井関邦敏, 山縣邦弘, 鶴屋和彦, 吉田英昭, 藤元昭一, 旭浩一, 守山敏樹, 渡辺毅
Organizer
第61回日本腎臓学会学術総会