2017 Fiscal Year Annual Research Report
Proteomics of peripheral exosome identifies novel biomarkers for COPD
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15K09219
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武田 吉人 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40452388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 幸嗣 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター がんオーダーメイド医療開発プロジェクト, プロジェクトリーダー (10509110)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | エクソソーム / COPD / proteomics / バイオマーカー / 喘息 |
Outline of Annual Research Achievements |
[目的]気管支喘息(BA)は、患者数が3億人に及ぶと推測され、有病率の増加が社会的・経済的負担となっている。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、2020年には世界死因の第3位と推定されているものの、多くの患者は未診断のまま放置され、新規の病態解明や治療法開発が望まれる。これら閉塞性肺疾患は、遺伝的素因に加齢・環境・喫煙などの外的要因が加わることで発症する複雑・多様な疾患であり、診断・治療・新薬開発ストラテジーのパラダイムシフトとして特異性の高いバイオマーカー(BM)の開発が急務とされる。革新的なテクノロジーの進歩により、種々の網羅的解析による病態解明が試みられているが、最も有用なバイオマーカー・サンプルとしての血清は、多くの夾雑物を含むためにプロテオミクスによるBM同定が困難であるため、エクソソームに注目した。本研究目的は、閉塞性肺疾患のエクソソームの網羅的解析から、病態解明や個別化医療に役立つ新規BMを探索することである。 [方法] 最新プロテオミクスによる多くのBM候補から、定量的質量分析(MRM)により選択的かつ効率的に大量BM候補から「真のBM」を絞り込む。ヘテロなヒト疾患のアプローチのために、マウスモデルからBMを絞り込みヒトへの応用を試みると同時に、ノンラベル・定量プロテオミクスにより、直接ヒト検体から画期的なBM探索に挑戦する。 [結果] 肺気腫モデルと喘息モデルの血清から単離したエクソソームについて、ノンラベル・定量プロテオミクスを行った。同定された蛋白は、従来血清から検出されない膜蛋白など数百種類に及んだ。さらに、COPDと喘息モデルにおいて、疾患特異的・両疾患共有の蛋白だけでなく、病勢との相関を認めるBM候補も見出し、絞り込まれたBM候補蛋白を、COPD患者と喘息患者にて検証中である。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Double deletion of tetraspanins CD9 and CD81 in mice leads to a syndrome resembling accelerated aging.2018
Author(s)
Jin Y, Takeda Y, Kondo Y, Tripathi LP, Kang S, , Koba T, Hayama Y, Koyama S, Nakanishi K, Iwasaki T, Tetsumoto S, Tsujino K, Kuroyama M, Iwahori K, Hirata H, Takimoto T, Suzuki M, Nagatomo I, Sugimoto K, Fujii Y, Kida H, Mizuguchi K, Ito M, Kijima T, Rakugi H, Mekada E, Tachibana I, Kumanogoh A.
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Journal Title
Sci Rep
Volume: 8
Pages: 5145
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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