2017 Fiscal Year Annual Research Report
Measurement of neural connectivity at rest and during tasks by magnetoencephalography system
Project/Area Number |
15K09349
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
寳珠山 稔 名古屋大学, 脳とこころの研究センター, 教授 (30270482)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳内神経接続 / 脳磁計 / 核磁気共鳴画像 / 脳内ネットワーク / 運動イメージ / 視覚誘発脳反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は感覚および運動機能に関する皮質間ネットワーク解析をconnectivity解析(amplitude envelope correlation等)の手法を取り入れ進めた。運動制御に関する大脳皮質間ネットワーク活動については実際の運動を伴わない運動イメージ、運動の前段階の想起に関するfeed-forwardについての脳活動の検出と脳内ネットワークとの関係について知見を得、いずれも国際専門学術雑誌に成果を加えて報告した(Obayashi et al., 2017; Mizuno et al., 2018; Kawamura et al., 2018)。また、安静時脳活動(resting state brain activity)について加齢とのネットワーク変化を画像情報から解析した成果も報告することができた(Bagarinao et al., Clin Neurophysiol, 2018, NeuroImage, 2018)。患者での測定も実施しパーキンソン病における視覚誘発活動の脱抑制反応の検出を報告した(Fujisawa et al., Nagoya J Med Sci, 2017)。 本研究の課題であった、脳磁計を用いた安静時および刺激誘発脳活動における脳内神経接続の測定に関する知見については複数の国際専門雑誌への報告を含めていずれの年度においても成果報告が達成できた。研究年度(平成27~29年度)の期間においても脳機能解析の技術の進歩は目覚しく、解析手法を順次最新の方法に変えていくことで対応した。研究期間内には、神経接続に関する手法も単純な相関ではなく、機械学習やシュミレーションも含めて解析を行った。今後も脳機能解析手法の開発は続くものであり、本研究で蓄積されたデータが新たな解析方法に供される可能性を残しつつ、本研究は終了した。
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Research Products
(6 results)