2017 Fiscal Year Annual Research Report
Detection of the Intrinsic factors affecting on skin aging
Project/Area Number |
15K09747
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
高橋 健造 琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80291425)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 皮膚老化 / 老化因子 / 並立接合マウス / 紫外線 / 持続炎症 / アンチエージング / 臓器老化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、ヒトやマウスの皮膚の老化因子としての血液中に流れるトランスファー可能な内因性老化因子の探索と、その老化作用の解析を目的とした。 1歳6ヶ月から2歳を越えたマウスを飼育し、6-12週の若年マウス、さらに並体結合マウスを作製し、皮膚RNAのマイクロアレーによる発現解析を行った。採取した皮膚からトータルRNAを抽出し、全てのRNA検体をマイクロアレーにより解析を行ったところ、並体結合術を施術されていない若年マウスでは、施術されていない高齢マウス、超高齢マウスと比較して、early response gene 遺伝子群の発現が弱い、あるいは加齢により、これら早期対応遺伝子群の遺伝子発現が誘導されていた。また、高齢マウスと結合させた若年マウスでも、これらのearly response gene遺伝子群の発現が増加していた。実際の高齢マウス、高齢なヒトの皮膚において、これらearly response geneに規定される遺伝子群を発現上昇の有無でグルーピングし、どの様な細胞外刺激が皮膚でのearly response geneの亢進をもたらすのか考察し、幾つかのサイトカインの候補を考えた。 COX2遺伝子の発現も老化と共に亢進することより、抗TNFa阻害薬、cox2阻害薬を、高齢・中年マウスに長期投与し、early response geneなどの発現の変化を追跡した。その結果、抗TNFa阻害薬であるレミケードでは、early response geneの加齢による亢進は完全には抑制できなかったが、cox2阻害薬により完全に皮膚のearly response geneは抑制された。血液中のトランスファー可能な老化因子の探索としては、マウス血液中の可溶性サイトカインの解析を行った。
|
Research Products
(15 results)