2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of biomarkers related with redox and neuronal balance
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15K09926
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
原田 雅史 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (20228654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪間 稔 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (20325294)
阿部 考志 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 助教 (40645347) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | MEGA-PRESS / GABA / グルタミン酸 / グルタチオン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、MRSのJ-difference editing法であるMEGA-PRESSの改良による精度向上とこれを用いた神経伝達バランスによる臨床評価の有用性検討及びレドックス制御指標の検討をおこなった。1)MEGA-PRESSの改良について:γ-アミノ酪酸(GABA)の信号編集のために1.9ppmの反転パルスを用いるが、これによりmacromolecules(MM)の信号も反転されるため、3.0ppmに観察されるGABAの信号にはMMの信号も混入してしまう。これを改善するために、差分するリファレンススペクトルの取得時に1.5ppmの反転パルスを印可することで、差分によって3.0ppmの信号からMMを減じることができる。新たに1.5ppmに反転パルスを印可したリファレンススペクトルを差分することでMMの影響を受けないMAGA-PRESSを作成した。その結果、健常者ではこのMM-free MEGA-PRESSで、30%程度低値のGABA信号値を得ることができた。2)神経伝達バランスによる臨床評価の有用性:short TE STEAM法でグルタミン酸(Glu)とグルタミン(Gln)の定量を行い、MEGA-PRESS法でGABAの定量を行った。慢性疼痛患者では、帯状回においてGABAの高値が健常者にくらべて認められ、Gluは低下傾向であったが有意差には至らなかった。自閉症スペクトル(ASD)では、前頭葉や帯状回に加えて小脳でもGABAが低値な傾向が認められた。Gluはやや高い傾向がみられた。3)レドックス制御指標の検討:MEGA-PRESSにおけるグルタチオンの信号編集を用いて、20~26歳の若年健常者のグルタチオン濃度を検討した。その結果、喫煙者では非喫煙者と比べて有意に低値であった。
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Research Products
(2 results)