2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of diagnostic biomarker for cholangiocarcinoma by analysis of miRNA in exosome of bile
Project/Area Number |
15K10194
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
竹村 茂一 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (00322363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南山 幸子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00362989)
久保 正二 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (80221224)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 胆道癌 / 胆汁 / 印刷業 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
肝胆膵癌においてERCPや術中に採取した胆汁のレドックス動態、脂質過酸化物などを測定するとともに患者(印刷業従事胆管癌を含む)胆汁中の細胞外小胞中のmiRNAを解析しこれらを組み合わせることによって独自の早期診断マーカーを探索することを目的とする。 印刷従事者胆管癌4例、印刷業以外の肝胆膵癌43例、非担癌症例14例から採取した胆汁について酸化還元動態、変異原性試験、胆汁酸組成を検討した。印刷業従事者とそれ以外の胆管癌をHPLC 法により電化化学検出器(クーロケム)で検出した結果を比較すると印刷業で酸化型グルタチオンの割合が高く、胆汁酸組成では二次胆汁酸が高いことが判明した。印刷従事者を含む胆道癌症例と非担癌症例ともに変異原性試験では全例陰性であった。 胆道癌の新規バイオマーカーを検出するため胆道癌症例及び非胆道癌症例より術中に採取した胆汁を用いてエクソソームの回収を試みた。胆汁からのエクソソーム採取は今までLing Liらによる報告(Hepatology 2014;60:896-907)を含め数編しか見られない。これは胆汁のpH、非常にRNAが微量であることなど特殊な要因が関与するためで我々も当初、通常のRNAシークエンサー法では種々の条件検討を行ったが、再現性のある回収は不可能であった。胆汁中のエクソソームは想定通り微量であったが、新規の回収法を開発(詳細は特許申請予定のため不記載)確立し、エクソソームの確認を行った。本手法を改良し収量の増加に取り組むとともに、胆管癌特異的なマーカーの検出を行った結果、胆汁中エクソソーム分画よりmiRNAをリードすることができた。胆管癌5例、肝細胞癌4例、肝内胆管癌3例、膵癌2例、印刷業由来胆管癌2例からの採取を終了、現在得られたmiRNAプロファイルより胆道癌特異的な変動を解析するとともに血中のmiRNAとの相同性などを検索中である。
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Research Products
(17 results)