2015 Fiscal Year Research-status Report
ニコチンシグナルを介したマクロファージ依存的炎症性疾患の新規治療戦略
Project/Area Number |
15K10563
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岸岡 史郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (60137255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雑賀 史浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10644099)
深澤 洋滋 関西医療大学, 保健医療学部, 准教授 (70336882)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ニコチン / 炎症 / マクロファージ / フェノタイプ / ケモカイン / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、マクロファージのフェノタイプ変化に及ぼすニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)シグナルの役割を薬理学ベースの包括的アプローチにより明らかにすることである。初年度の計画では、1)炎症性疾患モデルにおけるマクロファージ動態解析、2)炎症性疾患モデルにおけるnAChRシグナル感受性評価、3)炎症性疾患モデルにおけるマクロファージフェノタイプ解析を予定していた。代表的な炎症性疾患としてマウス用いた関節炎モデル、敗血症モデル、多発性硬化症モデル、および末梢神経傷害による神経障害性疼痛モデルの作製方法について文献を調査した。またこれらの疾患モデルにおけるマクロファージの関与ならびにnAChRシグナル関与の可能性を検討する上で必要な情報を文献より収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は当該研究以外の業務の多忙のため、研究費を使用せず、次年度から効率的に研究を推進するための情報収集に努めた。
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Strategy for Future Research Activity |
炎症性疾患のモデルマウスを文献に基づいて作成し、これまでに確立した生化学的解析・組織化学的解析を中心にマクロファージの関与を明らかにする。その上でnAChRシグナルの役割をin vivoおよびin vitroの実験系を用いて薬理学的に検討する。次年度は研究代表者・分担者共に本研究の遂行に十分な準備状況にあり、初年度の遅れを挽回できると考えている。
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Causes of Carryover |
本年度は当該研究以外の業務の多忙のため、研究費を使用せず、次年度から効率的に研究を推進するための情報収集に努めた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
初年度および次年度の研究計画を統合し、また可能なものは同時進行することで、当初の使途に沿って研究費を使用する予定である。
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