2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on elucidation of the pathophysiology of rare intractable diseases (reticular dysgenesis) with severe combined immunodeficiency and development of therapeutic methods
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15K11072
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
野間 隆文 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 教授 (40189428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷村 綾子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 助教 (10610199)
堀口 大吾 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 助教 (70304532)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 幹細胞 / ミトコンドリア / エネルギー代謝 / 血球細胞分化制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、昨年に引き続き、細網異形成症(RD)の病態解明のために、Jurkat細胞への誘導型FoxP3遺伝子導入細胞株の樹立である。その安定細胞株が樹立できれば、それを制御性T細胞(Treg) in vitroモデルとして用い、エネルギー代謝酵素AK2の役割を解明することを目的とした。 これまでに、Jurkat細胞への導入効率が良いとされたTransIT-Jurkat試薬を用いた誘導型FoxP3遺伝子のリポフェクション法で安定的遺伝子株が得られなかったことから、FoxP3導入細胞方法として、エレクトロポレーション後にGFPマーカーで遺伝子導入細胞群を選抜し、その後Puromycinによる薬剤選択のステップを加えた。具体的には、coding領域全長を有するヒトFOXP3cDNA挿入したpTetOne誘導型FoxP3遺伝子発現ベクターを作製した。次いで、Necleofectorを用いて、FOXP3発現ベクターとPuromycin耐性遺伝子のコトランスフェクションを行った。遺伝子導入操作後、Pyuromycin(0.62 μg/mL)による選択を行った。Puromycin選択後の細胞を,限界希釈法により薬剤耐性クローン化細胞を選抜した。その結果、47クローンのうち、細胞増殖に問題のあった2クローンを除き、45クローンを取得した。それらのクローンについて、Doxycycline添加(100 ng/mL)培養にて、FOXP3遺伝子の発現誘導能を検討したところ、いずれのクローンにおいてもFOXP3遺伝子発現が認められなかった。これまでに確認できたことは、coding領域全長を有するヒトFOXP3cDNAをTet-Onシステムで発現させる場合、splice variant(v2)型に比べ、発現効率が悪いことがわかった。現在この結果の詳細について検討を行なっている。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Human AK2 links intracellular bioenergetics redistribution to the fate of hematopoietic progenitors.2018
Author(s)
Oshima K, Saiki N, Tanaka M, Imamura H, Niwa A, Tanimura A, Nagahashi A, Hirayama A, Okita K, Hotta A, Kitayama S, Osawa M, Kaneko S, Watanabe A, Asaka I, Fujibuchi W, Imai K, Yabe H, Kamachi Y, Hara J, Kojima S, Tomita M, Soga T, Noma T, Nonoyama S, Nakahata T, Saito MK.
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Journal Title
Biochemical and Biophysical Research Communications
Volume: Volume 497 Issue 2
Pages: 719-725
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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