2017 Fiscal Year Annual Research Report
The analysis of odontoblastic mechanism via innate immune system
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15K11116
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
平尾 功治 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 助教 (00581399)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 正 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 准教授 (00217770)
湯本 浩通 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 教授 (60284303)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | CAPE / KN-3 / 歯髄細胞 / VEGF |
Outline of Annual Research Achievements |
【ラット象牙芽細胞 (KN-3)における石灰化能の解析】 KN-3をこれまでに確立した長期培養法を用い、石灰化培地にて培養した。培養開始7日後、14日後、21日後にALP活性の測定、ならびにアリザリンレッドによる石灰化ノジュールの染色を行った。また、昨年度までに我々は自然免疫反応による炎症の惹起を抑制する、ポリフェノール類の一種であり、プロポリスの主要成分とされるcaffeic acid phenethyl ester (CAPE)が象牙芽細胞の分化に影響するとされるvascular endothelial growth factor (VEGF)のmRNAならびに培養上清中のVEGF蛋白の発現を増加させることを明らかとしており、CAPEがKN-3の石灰化に与える影響についても同様に調査した。その結果、KN-3を石灰化培地にて、CAPEを添加し培養したところ、アリザリンレッド染色での有意な差は認めなかったが、Alkaline Phosphatase (ALP)活性についてはCAPE添加によりその活性の増加を認めた。一方、CAPEのみ添加し通常の培地で培養した群においてはALP活性の上昇は認めなかった。
【骨芽細胞、ヒト歯髄線維芽細胞に対するCAPEの作用解析】 象牙芽細胞のみならず、骨芽細胞や歯髄線維芽細胞においてもCAPEがVEGF産生を増強するか検討するため、マウス象牙芽細胞であるMC3T3-E1ならびにヒト歯髄線維芽細胞を用い、CAPE処理によるVEGF産生をrealtime RT-PCR法、ならびにELISA法を用い解析した。その結果、MC3T3-E1において、CAPE処理によってVEGF産生が増強されることが明らかとなった。一方、ヒト歯髄線維芽細胞においてはCAPE処理によるVEGF産生増強は認められなかった。
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Research Products
(3 results)