2016 Fiscal Year Research-status Report
口腔扁平上皮癌の悪性度を規定する転写因子DEC-Twist分子制御機構の解明
Project/Area Number |
15K11274
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
Bhawal Ujjal 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (50433339)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 圭司 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (90335688)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 転写因子DEC1 / 転写因子DEC2 / 転写因子Twist1 / 口腔扁平上皮癌 / 上皮間葉移行 |
Outline of Annual Research Achievements |
4週齢のC57BL/6、DEC1KO、DEC2KO、およびDEC1/DEC2 double KOマウスに、C57BL/6より自然発生したB16メラノーマ細胞を腹部の皮下組織に移植し、経時的にマウスを安楽死させて、メラノーマ組織および肺を摘出し、H-E染色を実施し組織検査に供した。癌組織におけるDEC1、DEC2およびTwist の発現を免疫染色法による明らかにした。 サイトカイン(IFN gamma)の産生をELISA法にて解析を行った。メラノーマ感染マウスの脾臓内におけるNK細胞の動態、活性化マーカー、ケモカイン、サイトカインの発現について、免疫組織染色(共焦点レーザー顕微鏡、現有)、フローサイトメトリー法(現有)により解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書に沿った進行を行っているが、対象となる実験的癌転移モデルの作成やその系の立ち上げ等に時間を要しているため、計画書以上の進展はない。これら問題点は、これまでの各種検討により徐々に解決されていくと考えられるため、今後は更なる研究の進展が期待される。また、並行して進めている口腔癌細胞株における概日リズム発現を示すmRNAの解析においても、系の立ち上げ、検討に大きく時間を要しているが、こちらもこれまで検討を基に、今後研究が進展すると期待されている。 以上のことから、現在までの進捗状況は、計画書を大きく超えて進展するものではないものの、おおむね順調に進展しているものと判断している。
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Strategy for Future Research Activity |
1. DEC1KO、DEC2KO、およびDEC1/DEC2 double KOマウスにおけるTwistの概日リズム解析 6週齢のC57BL/6、DEC1KO、DEC2KO、およびDEC1/DEC2 double KOマウスを明暗条件下で飼育し、4時間おきに脳、肝、心、腎をそれぞれ摘出し、リアルタイムPCR法、Western blot法、免疫染色法にて、DEC1、DEC2、およびTwistのリズムの変化を解析する。
2. 口腔癌細胞株において概日リズム発現を示す mRNA の解析 ヒト口腔扁平上皮癌細胞株を血清ショックにより同期培養を行う。10%血清添加培地でコンフルエントまで細胞を培養し、次に飢餓培地(0.5%血清添加)で 2 日間培養する。その後、50%血清添加培地に交換し、2 時間後、無血清培地に交換し培養を継続する。所定の時間(0、4、8、12、16、20、24 時間)に細胞株から RNA を抽出した。リアルタイム RT-PCR法を用いてDEC1、DEC2、およびTwistの発現を明らかにする。
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Research Products
(10 results)