2015 Fiscal Year Research-status Report
悪い知らせを伝え意思決定する協働モデルの有用性の検証及び実用化に関する介入研究
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15K11626
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
寺町 芳子 大分大学, 医学部, 教授 (70315323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 志津枝 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00149709)
植田 喜久子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40253067)
東 清巳 熊本大学, 大学院生命科学研究部看護学講座, 教授 (90295113)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | インフォームド・コンセント / 悪い知らせ / 合意意思決定 / 協働 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)目標1である介入版〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕を作成するにあたり、研究者間で検討を行った。検討の結果2つの結果を合わせることは困難であるとの結論に至り、本研究では、平成17年~18年度「がん患者の意思決定に影響を及ぼす悪い知らせを伝える際の医療者の態度および援助の実際」の研究結果である〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕をそのまま、介入版〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕とすることに決定した。(5月) 2)研究依頼施設(A病院:O県下のがん診療連携拠点病院)に事前打診を行い、意向を確認し、研究協力の承諾を得た。(6月) 3)研究者間で、介入研究を行うにあたっての研究者対象者への準備が想定以上に必要と考えられ、介入研究に向けての課題についての示唆を得るため、本研究の介入版〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕を用いて看護実践を行った経験のあるOCNS・CN3名を対象に、インタビューを行い、「一般看護師を研究対象者として介入研究を行っていく上での課題」を明らかにした。(6月~9月) 4)3)の結果をもって、A病院と介入研究に当たっての課題について検討し、研究対象者の事前研修内容を作成した。(10月~12月) 5)4)の内容を踏まえて、研究計画書の最終作成を行い、H29.1に所属大学の倫理審査を受け、承認を得た(H29.2月)。研究依頼施設(A病院)の研究協力者と介入研究の対象病棟や研究対象者へのアプローチ法、倫理的問題について最終的な検討を行い、研究依頼施設(A病院)でのへの倫理審査を受ける予定(H28.5)となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)介入研究に語り、研究対象となる一般看護師が、本研究の介入版〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕を用いて看護実践を行うには、インフォームド・コンセントにおける看護師の役割や看護実践での理論活用の方法、本研究の介入版〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕の理解に課題があることが想定以上に懸念された。 2)研究対象看護師がモデルを活用して、本研究の介入版〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕の有用性を検証するためには、看護師の事前準備が必要で、その内容を明らかにするプロセスが加わり、当初の予定より進捗が遅れる結果となった。 3)事前研修等の内容を含めた研究計画書に基づく所属大学の倫理審査の承認を得たので、研究依頼施設(A病院)の倫理審査で承認が得られれば、研究を遂行していくことが可能である。
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Strategy for Future Research Activity |
1)研究依頼施設(A病院)の倫理審査で承認が得られれば、事前研修等を来ない、研究対象者を募り、本格的なデータ収取を行う段階に進められる。 2)研究対象の看護師が、本研究の介入版〔悪い知らせを伝え意思決定する協働モデル〕を理解して、どれくらい実践ができるかがカギであるので、研究依頼施設(A病院)の研究協力者として連携していくことが必要である。 3)研究依頼施設(A病院)の進捗状況を踏まえて、次の研究依頼施設への打診を行って、倫理審査、事前研修、データ取集を今年度中に進めていく。
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Causes of Carryover |
1)本研究の介入版〔悪いし知らせを伝え意思決定する協働モデル〕の有用性を検証するデータが得られるためには、当初の予定にない研究対象看護師への事前研修が必要との課題が生じ、その課題解決のための方略を得るために予定外の事前調査のインタビューを行ったことにより、当初予定の研究依頼施設(A病院)で、データ収集の段階までに至らなかったことにより、質的データの逐語録作成などにかかわる経費が生じなかった。 2)本研究の研究計画立案と倫理審査が遅れたため、共同研究者が分析等で打ち合わせをする段階に至らなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
1)遅れていた研究データの収集や分析が今後始まっていくので、予定通りの予算執行となると考えている。
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